【山火事】煙に避難生活…健康を守るためポイントは?今後の天気はどうなる?

山火事の発生からきょうで4日目。
今治や西条では火災起きているエリア、またその周辺でも煙が充満するなどしていて、住民からは「煙を吸ったら喉が痛くなっちゃうので黄砂とかも飛んでいる…」「なるべくマスクをしている」などの声も聞かれます。
先月の大船渡での山火事でも対応にあたった災害緊急支援を行う「空飛ぶ捜索医療団」の看護師・宮内さんと元消防士・谷内さんに、「煙」から「避難生活」で健康を守るためのポイントを聞きました。
まず「煙」。熱をもった煙をそのまま吸い込むと「気道熱傷」の危険性があるほか、特に、住宅などの煙には有害物質が含まれている可能性があるため…
・風下にいかない
・サージカルマスクを着けるようにして少しでも煙を吸い込まないよう注意してほしいということでした。
また、風向きが急に変わり、突然煙に巻かれることもあります。
その時は、
・腰をかがめて体勢を低くし
・鼻と口にタオルなど布をあて
・煙から離れるようにしてください。
何より、早めの避難が重要だということです。
次に、避難生活をしている方へ。避難4日目というのは慣れない避難生活で健康被害が出てくる可能性もある時期だということです。
便秘や血栓症を防ぐため、「こまめに水分」をとり、散歩など「軽い運動」をするよう心がけてください
また、健康に異変がないか?困っていることはないか?などお互いに声を掛け合い、状況を共有するようにしてほしいということです。
そして、今後の天気も気になるところです。あすは雨という予報もありますが、風や雨のタイミングなど今後の天気はどうなりそうですか。
水口気象予報士:
あすは前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を進む見込みです。
前線に向かって雨雲のもとになる湿った空気が流れ込みます。日中も時々雨雲がかかる時間はありますが今治付近でまとまった雨が降るのは前線が通過する夜になりそうです。
まず雨の予想からみていきます。あす朝から昼にかけて。九州付近にはやや発達した雨雲がかかります。今治市付近は曇りの時間が長く降っても弱い雨となりそうです。
あす昼から夕方にかけて。夕方まではくもる時間が長くなりそうです。
夕方以降は、前線が通過するタイミングで活発な雨雲が四国山地周辺にかかる見込みで今治市付近でも一時的にザっと降る時間があります。
前線が通過したあと、金曜の朝には雨雲は東に抜けて金曜の午前は弱い雨が残る見込みです。
東予の多い所で40ミリと予想されていますが、今治市付近はこれより少なくなる可能性があります。
そして風の予想です。あす朝から昼にかけて全般に南寄りの風ですが、今治市付近は地形の影響を受けて地上では東よりの風、山頂付近では南寄りの風が予想されています。
あすの夕方から夜になると、南から北に向かって吹く風に変わります。最大で陸上8m、海上で10mの風が予想されていて前線が通過するタイミングで強まりそうです。
また山頂付近では夕方以降は南西または西寄りの風に変わる見込みです。
金曜の朝になると、前線が通過して地上では西よりの風に変わります。風のピークは金曜の午後。西または北よりの風が5m前後と再び強くなる見込みです。
今治ではあす夕方頃から金曜日の昼頃にかけて雨。この雨のあと気温が下がって来週の半ばにかけて朝晩寒くなりそうです。
県内に出ている乾燥注意報は、あす雨が降り始めるまで続く見込みです。またあすは大気の状態が非常に不安定となるので急な激しい突風にも注意が必要です。