絶滅危惧種のオランウータン繁殖目指し…とべ動物園がインドネシアからメスの“ジェニファー”を迎え入れへ
ハヤトのお相手はジェニファー。絶滅のおそれがあるオランウータンの繁殖を目指そうと、とべ動物園にインドネシアからメスのオランウータンがやってきます。
白石アナ:
「野菜をいま発見して食べました。 ああやっておやつを隠していても自分で見つけて布をとっておやつを食べるということなんです」
おやつの白菜を頬張っていたのは、ボルネオオランウータンのオスハヤト、14歳。国内で飼育されているボルネオオランウータン25頭のうちの1頭です。
きょう、このハヤトのパートナー候補にインドネシアからメスの「ジェニファー」がやってくることが発表されました。
絶滅危惧種に指定されていて、世界的に種の保存や繁殖が課題となっているオランウータン。とべ動物園には現在、メスのオランウータンがいないため、去年9月、県はオランウータンの共同保護を目的にインドネシア政府と協定を締結。
そしてきょう、日本の動物園としては初めて、とべ動物園がインドネシアの動物園と繁殖を目的とした協定を結びました。
とべ動物園 宮内敬介園長:
「(オランウータンは)6年とか8年をかけて1頭の子どもを育てます。そのうち段々自分も年とっていっちゃうこともありまして、個体数が多くないと、なかなか 子どもの数を増やせないというところで、段々と数が減っているというところでございます」
今回、とべ動物園にはインドネシアから「ジェニファー」を迎え入れ、インドネシアにとべ動物園のレッサーパンダやフンボルトペンギンなどを譲渡することになります。
とべ動物園 飼育員 井上依里子さん:
「類人猿って人に近いので精神面のケアが一番大事だと考えてます。なのでとにかく精神面をケアしながら私たち飼育係に慣れてもらって、コミュニケーションをとりながら徐々にハヤトに会わせていきたいと思います」
「ジェニファー」は今年度中に愛媛にやってくる予定で、とべ動物園は環境に慣れたタイミングでハヤトとお見合いできれば、ということです。