毎年秋ごろになると猛威を振るい始めるのが、刺されると命にも関わるスズメバチです。
高知市の住宅街に現れた巨大なスズメバチの巣、駆除業者に密着しました。

強い毒を持ち、外敵と判断すると一斉に攻撃してくるスズメバチ。9月下旬、高知市十津の民家の軒下で直径約80センチのキイロスズメバチの巣が見つかりました。
駆けつけたのは害虫駆除の業者「サンノック」の乾登貴さん。年間約100個の巣を駆除するスズメバチ・バスターです。

刺されると激痛が走り、腫れなどの症状を引き起こすスズメバチの毒。過去に刺されたことのある人はアレルギーによるショック反応で命にかかわることがあります。

乾さんは、まず巣に近づくために長いはしごを用意しました。今回見つかったキイロスズメバチの巣は、乾さんがこれまで駆除してきた中でも最大級の大きさだそうです。今シーズン見た中では最も巨大な巣だということで、現場は緊張感が増していました。

スズメバチは黒いものに反応するということで、白の防護服を着用します。専用の薬剤を持ってはしごをのぼり、慎重に軒下の巣へ近づく乾さん。巣の出入り口に泡状の殺虫剤でフタをして動きを封じます。

異変を察知したスズメバチ、巣を守ろうと執拗に襲いかかってきました。

出来るだけ素早く殺虫剤を吹きかけハチを弱らせ、飛び交うスズメバチは粘着シートで駆除します。
動きが鈍くなったところで巣を撤去。約40分ほどで駆除は完了しました。今回の巣は9段にもなる巨大な巣でした。

今年は猛暑の影響でスズメバチの活動期が例年に比べ遅れていて、気温が10℃を下回る11月まで警戒を続けてほしいとしています。