高知県香美市は8月、年金から天引きした介護保険料に徴収ミスがあったと発表しました。

香美市高齢介護課によりますと、徴収ミスがあったのは8月15日に年金から天引きした65歳以上、約5900人分の介護保険料です。

香美市の場合、年金から天引きする介護保険料は毎年6月に前年の所得に応じた新しい保険料を計算し、8月徴収分から反映します。しかし今年8月、新たな保険料を反映せずに前回の6月分と同じ保険料を徴収したということです。

誤徴収により本来の額より多い徴収額や少ない徴収額となっていて、誤徴収の総額は約2283万円に上っています。今回の誤徴収は、香美市から事前に届いていた新しい介護保険料額の通知と天引きされた介護保険料が違うことに気づいた市民からの連絡で発覚しました。

香美市では誤徴収の対象者について、過大徴収分では還付を、過小徴収分では追加徴収の依頼を行うと共に、今後再発防止策として事務処理手順の見直しや複数人によるチェックを徹底するとしています。