“核燃料”試験取り出し延期 経産相、東電社長に来週にも原因究明などの報告求める
22日、福島第一原発で着手する予定だった溶け落ちた核燃料の初めての試験取り出しがミスにより延期したことを受け、斎藤経済産業相は東京電力の小早川社長に対し、来週にも原因究明や再発防止策を報告するよう求めました。
福島第一原発では、22日、事故で溶け落ちた核燃料の初めての試験取り出しに着手する予定でしたが、取り出し装置の取り付けにミスがあったことがわかり、直前になって作業を延期しました。
23日、東電の小早川社長と面会した斎藤経産相は、作業初日に中断に至ったことは東京電力の廃炉作業の安全性や執行能力について国内外に不安を抱かせるものであり、「東京電力の信頼に関わる深刻な問題であると強く危惧している」と苦言を呈しました。
その上で、作業中断に至った原因の究明や再発防止策について改めて来週にも報告するよう求めました。
これを受け東京電力の小早川社長は、高い放射線量の環境のなかで、東京電力として事前の段取りに十分に関与が出来ていなかったことや、現場の要所要所で管理不足があったことを、課題として認識していると答えました。
その上で、必要な対策などをまとめ来週、報告するとしています。