高知県出身の漫画家・やなせたかしさん夫妻をモデルにした朝のドラマ「あんぱん」が来年4月から放送されます。
9月7日から3日間、高知県内でロケが行われ、今田美桜さんと北村匠海さんがドラマへの思いなどを語りました。

来年春放送のNHKの連続テレビ小説「あんぱん」。香美市香北町出身で「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさんと妻の小松暢さんをモデルにしたもので、柳井嵩役を俳優で歌手の北村匠海さん、ヒロイン・朝田のぶ役を俳優の今田美桜さんが演じます。

高知ロケは9月7日から3日間、香美市の物部川や芸西村の琴ヶ浜などで行われ、9日は炎天下の浜辺で俳優の阿部サダヲさんも加わり、海を見ながらかき氷を食べる夏のシーンの撮影が進められました。

9日に撮影を終えた今田さんと北村さんが報道陣のインタビューにこたえました。

■今田美桜さん
「よろしくお願いします。朝田のぶを演じる今田美桜です。お世話になります」

■北村匠海さん
「柳井嵩を演じております、北村匠海です。お願いいたします」

＜ロケを終えての感想＞
■今田さん
「9日の朝にクランクインをして、なんて言ったってとにかく暑くて暑くて。クランクイン初日っていつもちょっとそわそわして緊張するが、今回不思議とあまり緊張せずというか、とてもリラックスしながら入れて、それはスタッフのみなさんが気持ちよく迎え入れてくれたのもあって、まず走るシーンからだったが、とてもリラックスしながら『韋駄天のぶ』のまま撮影に臨めました。とても楽しく2日間終えられたのでこの先も楽しみ」

■北村さん
「暑すぎて丸焦げになってしまったが、でもこの時代を生きている人たちはみんな日焼けもしていただろうし、まあいいかなという感じで、すごく気持ちよく2日間終えた。まだまだ役をさらに掘り下げて馴染んでいろんな会話をしながら進んでいくが、まず一番最初この高知から始められてよかったと思う」

「あんぱん」は牧野富太郎博士をモデルにした「らんまん」以上に高知のパートが多くなり、全26週のうち半分ほどを高知パートが占める予定だということです。
ロケの間、高知の自然の豊かさや人の温かさに触れたという2人。高知にどんな印象を持ったのでしょうか。

■今田さん
「大自然がいっぱいあって、そんな中できっと暢さんとたかしさんは過ごしたんだなぁと思いながら撮影していた。たくさん差し入れや応援に駆けつけてくれた高知のみなさんもいて、そのみなさんの支えがあり高知の撮影を無事終えられたので、この先また東京に戻って撮影するが、ぜひ放送を楽しみにしてもらえたら嬉嬉しい

■北村さん「（高知は）本当にごはんがおいしい、すごくおいしい。9日の夜、スタッフ・キャスト含めてちょっとしたごはん会をして、決起集会みたいな感じでしゃべりながら食べたり飲んだりしたが、本当にごはんが美味しくて。今田さんも言っていたが、自然の中で人も含め動物も植物も全部がすごくのびのびとしている場所なんだと思った。四国が個人的にすごく好きだが、なかでも高知に長時間いるのは初めてだったので、改めてすごくいい空気の土地だなぁと。そりゃごはんもおいしいかと、そりゃ人もいいよなと全てがうなずける時間だった。あんぱんというものを応援してくれているというのを肌で感じたので、しっかりと作品で返せるように。1年間撮影はあって長いけど、きっとあっという間の気もしているので、日々返せるようがんばる」

連続テレビ小説「あんぱん」は来年8月にクランクアップ予定で、ここから約1年間撮影が続きます。放送は来年春スタートです。