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7月3日に新紙幣発行 両替機の入れ替えなど事業者の対応に遅れも・・・【高知】

2024年7月2日 18:41
7月3日に新紙幣発行 両替機の入れ替えなど事業者の対応に遅れも・・・【高知】
7月3日、新しい紙幣が発行されます。20年ぶりのデザイン変更で、1万円札には渋沢栄一。5千円札には津田梅子。千円札には北里柴三郎が肖像に使われています。
両替機など、新紙幣の読み取りに対応した機種への更新作業が県内でも進められていますが、一部で変更する機器の入れ替えが遅れているところもあります。

高知市に本社のある「ダイセイ」です。高知市内でコインパーキング104か所を営業していて、駐車場の精算機を新紙幣の読み取りに対応するものに入れ替える作業を行っています。作業は新紙幣を識別する機器の一部を取り替えるもので、更新費用は精算機1台当たり4万円から5万円かかるということです。

ダイセイでは、この作業を今年5月から行っていて、2日までに104か所のうち30か所を入れ替えました。メーカーから対応する機器の入荷が遅れていて、今年10月ごろまでには約9割の精算機で対応できるよう作業を完了させたいということですが、残り1割は機器が古いため精算機自体を変える必要があり、更新しない方針です。

一方、県民の足・とさでん交通の電車やバスは、新紙幣にどのように対応しているのでしょうか。
電車内の両替機はまだ新紙幣に対応しておらず、当面、運転士が新紙幣と現行の紙幣を交換することで対応することにしています。

とさでん交通によりますと、電車は56両保有していて車両1両に両替機は2か所あり、新紙幣に対応する機器への改修費は約1700万円を見込んでいます。また、バスは保有する115台のうち4台は新紙幣の両替に対応していますが、残り111台の対応には4000万円から5000万円の改修費が必要だということです。

とさでん交通では今後、電車、バスともに新紙幣の読み取りに対応した機器に計画的に改修していく方針です。
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