ユネスコの無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まり、高知県内の酒蔵でも喜びの声が聞かれました。

佐川町の司牡丹酒造です。約400年前から続く酒蔵で12月5日も朝早くから杜氏など10人あまりが日本酒の仕込み作業を行っていました。

パラグアイで開催されているユネスコ政府間委員会は、日本時間の12月5日未明、日本酒や焼酎、泡盛などを造る技術である「伝統的酒造り」をユネスコの無形文化遺産に登録することを決めました。

「伝統的酒造り」は、穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術で、室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって受け継がれてきたものです。
国内では「歌舞伎」や「和食」などに続き、23件目の無形文化遺産となります。

登録を受け、県酒造組合では12月6日午後6時から高知市のひろめ市場前で祝い酒を振る舞うイベントを企画していて、高知の酒を国内に留まらず、世界に発信していくと意気込んでいます。