悠仁さま、筑波大学の推薦入試に合格 生物にご関心 男性皇族で学習院以外へ進学するのは戦後初
秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまが、筑波大学の推薦入試に合格されました。男性皇族が学習院大学以外に進学されるのは、戦後初めてとなります。
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今年、成年を迎えられた秋篠宮家の長男、悠仁さま。春からは、茨城県の国立・筑波大学へ─。
推薦入試で「生命環境学群・生物学類」に合格されたことが、発表されました。皇位継承権を持つ男性皇族が進学するのは、戦後からは常に学習院大学だったため、受験して国立大学に進学されるのは、悠仁さまが初めてとなります。
悠仁さまは去年6月に学校行事の一環として筑波大学を見学した際、昆虫に関する研究室があり、実験や実習が豊富にあることなどから、生命環境学群・生物学類を志望するようになられたということです。
筑波大学に通う学生は…
筑波大学の学生
「すごくおめでたいことだと思いました。うれしいですね」
筑波大学の学生
「めっちゃ盛り上がってました。なんで、まじで?みたいな。『俺ボディーガードやるよ』とか」
筑波大学の学生
「筑波大学は研究環境よくて、設備もしっかりしているので、非常に勉強のしがいがあると思う」
幼少の頃から、生き物や自然環境に興味をもたれてきた悠仁さま。特に密に触れてきた生き物が、トンボです。
2歳の誕生日に合わせて公開された映像では、秋篠宮さまからトンボを差し出され、少しとまどいつつもそっと手に取り、満足そうな表情を浮かべられました。
その後、お茶の水女子大学附属小学校に入学されてからも、生き物への興味を深めていく中で、トンボはその中心に。都内有数の進学校である筑波大学附属高等学校に進学後も、研究を続けられました。
去年11月には「赤坂御用地のトンボ相」というタイトルの学術論文を、共同研究者とともに発表され、今年8月には、この論文をもとに、世界的な学術会議でポスター発表も。
悠仁さまは、推薦入試を受けるにあたり、このように自身の関心や成績などが、筑波大学の生物学類の推薦要件のひとつである「調査書の学習成績概評A段階」を満たしていると確認した上で、受験されたということです。
側近によると、通学については、赤坂御用地から通える距離にあるとしつつも「現時点で何も決まっていない」ということです。
また、トンボだけではなくイネにも関心を持ち、イネの研究者である農研機構の矢野さんにたびたびアドバイスを受けられてきた悠仁さま。合格の知らせを聞いた矢野さんは…
農研機構 シニアエグゼクティブリサーチャー・矢野昌裕さん
「筑波近郊は都内と違っていろんな自然環境がたくさんありますので、これまでの興味を深めていただくことを期待しているところです」
その上で…
「心配していました。受験の中でいろんな思惑、周りの人の思惑みたいなものがSNSとかで飛び交っているので…」
心配していたという、ネット上に飛び交う様々な意見…。
悠仁さまの合格を受けても、ネット上では早速、一般入試ではなく推薦入試で合格したことなどへの"批判の声"が。
近年、ネット上で見られるようになった秋篠宮家への“批判的な声”。秋篠宮妃・紀子さまは今年9月、“バッシング”ともいえる情報について、胸の内を明かされていました。
「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります」
また、先月、秋篠宮さまは…
「当事者的に見ると、バッシング情報というのもいじめ的情報という風に感じるのではないかと思います」
こう述べられた“真意”について、皇室に詳しい専門家は…
名古屋大学文学部・河西秀哉准教授
「一部の誹謗(ひぼう)中傷している人たちの意見も、もちろん聞かないといけないと思う。自分たちの行動を律しなければいけないところもあると思うんです、皇族は」「一部のコメントをしている人たちを敵に回しても、家族を守りたい。自分たちがこんなに悩んでいるんだということを多くの国民に知らせたい。そういう意味では賭けだと思う」
秋篠宮家へ続く“批判の声”に対し、できる対策はあるのでしょうか?
名古屋大学文学部・河西秀哉准教授
「(情報)開示請求することはできるけど、やられたからやり返すっていうのは、皇室としてちょっと踏み込みすぎな気がする。こんな公務を一生懸命やっているんだとか、こういうお考えを持ってやっているんだということが、もうちょっとわかってくると、もっと違う感情持つ人がたくさん出てくると思う」
(12月11日放送『news zero』より)