悠仁さま、筑波大学に合格 進学の決め手は自然について学べる環境 生き物に関心…特にトンボが
秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが、筑波大学の推薦入試に合格されたことがわかりました。進学の決め手となったのは、自然について学べるから。特に悠仁さまが幼い頃から親しまれてきたのがトンボでした。
◇
今年、成年を迎えられた秋篠宮家の長男、悠仁さま。
「今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを 吸収して、成長していきたいと思います」
春からの学びの場は、国立の筑波大学。推薦入試で合格されたことがわかりました。皇族として国立の大学に進学されるのは、悠仁さまが初めてとなります。
これまで、悠仁さまの祖父である上皇さま、伯父である天皇陛下、父の秋篠宮さまと、皇位継承権を持つ男性皇族が進学されるのは、戦後からは常に私立の学習院大学でした。また、天皇皇后両陛下の長女、愛子さまも今年3月に学習院大学を卒業されています。
悠仁さまがこの春から通われるのは、筑波大学の生命環境学群・生物学類。生き物の生態や生息環境など「自然誌」を学べることが進学の決め手とみられます。
自然に関心を持たれていた悠仁さまが、特に密に触れてきた生き物がトンボです。
悠仁さまのトンボとの出会いは幼少の頃。2歳の誕生日に合わせて公開された映像では、秋篠宮さまからトンボを差し出され、手にとって満足そうな表情を浮かべられていました。
その後、お茶の水女子大学附属小学校に入学されてからも、生き物への興味を深めていく中で、トンボは常にその中心に。
秋篠宮さまは、悠仁さまが10歳になった年、こう話されていました。
「1年前、もうちょっと前くらいですかね。長男の好きな虫の話であるとか、そういうことが多かったわけです。それが少しずつ今度は、そういうものが生息する環境について、どういう環境がふさわしいかとか、そういう話が出るようになってきました」
悠仁さまは、小学校高学年から「トンボ類とその生育環境の調査」を始められています。
都内有数の進学校である筑波大学附属高等学校に進学後も、その研究を続けられ、論文として実を結んだのは、当時高校2年生だった去年11月。
2012年から11年間の赤坂御用地内の生態調査をまとめた「赤坂御用地のトンボ相」というタイトルの学術論文を、共同研究者とともに発表されました。
さらに今年8月、世界的な学術会議でポスター発表も行い、海外の研究者らに英語で質問もされたということです。
悠仁さまが合格された筑波大学の生命環境学群・生物学類には推薦入試の際、「生物に関連する自主研究等で実績を有する者」などの要件があり、今回、このトンボに関する学術論文などが評価されたとみられているのです。
幼少期からの努力が実を結び、大学に合格された悠仁さま。トンボだけではなくイネにも関心を持ち、イネの研究者である農研機構の矢野さんに、たびたびアドバイスを受けられてきました。去年は、茨城県つくば市の研究施設を訪問されています。
11日、矢野さんは悠仁さまの合格を祝福。
農研機構 シニアエグゼクティブリサーチャー・矢野昌裕さん
「筑波近郊は都内と違って、いろんな自然環境がたくさんありますので、自然の動植物の生態みたいなことも観察できるような場所もたくさんある。生物・自然のことをこれから勉強されて、これまでの興味を深めていただくことを期待しているところです」
お祝いの言葉は、筑波大学の現役学生からも。
筑波大生
「もしサークルとか一緒になったら、それもうれしいことだなと思います」
筑波大学 院生
「学部とかは違うと思うんですけど、誇りを持って、私も学生生活過ごせるかなと」
◇
悠仁さまは来年4月から筑波大学に通われます。