宮内庁は11日夕方、秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが筑波大学の推薦入試に合格し、来年春、進学されると正式に発表しました。皇位継承権を持つ男性皇族で学習院大学以外の大学に進学されるのは戦後初めてとなります。

宮内庁は、11日秋篠宮家の長男・悠仁さまが来年春、国立の筑波大学生命環境学群生物学類の推薦入試に合格し、来年4月に入学されると発表しました。

11日午前10時に「学校推薦型選抜」入学試験の合格発表がありました。

皇位継承権を持つ男性皇族で学習院大学以外の大学に進学されるのは戦後初めてとなります。

悠仁さまは、現在、筑波大学附属高等学校の3年生で進学先が注目されていました

宮内庁によりますと、悠仁さまが筑波大学生命環境学群生物学類を志望された動機は、学校行事の一環として高校2年生の時、筑波大学を見学し、その後、生命環境学群という独立した学群において、生物を中心とした分野を専門的に学ぶことができること、生物学類に昆虫に関する研究室があること、実験や実習が豊富にあること、キャンパス周辺に豊かな自然があること、などの特色に惹かれたためだということです。

悠仁さまは高校入学当初から一般入試による進学を見据えていたということで、その後、筑波大学を志望して学びを続けられてきたということです。

そのような中、悠仁さまは自身の関心や成績などが筑波大学の生物学類の推薦要件のひとつである「調査書の学習成績概評A段階」を満たしていると確認した上で「学校推薦型選抜」を受験することを考えられたということです。

悠仁さまは筑波大学附属高等学校の校長推薦を受けた上で先月28日と29日に、茨城県つくば市にある筑波大学の筑波キャンパスで「学校推薦型選抜」型の入学試験の英語と生物に関する小論文と面接の試験を受験されたということです。

また合格発表を受け、秋篠宮ご夫妻も悠仁さまも安堵されている様子だったということです。

春からの通学方法については側近によりますと「現時点で何も決まっていない」としています。

悠仁さまは、お茶の水女子大学附属小学校、中学校を卒業、その後、お茶の水女子大学附属と筑波大学附属の間で設けられている「提携校進学制度」により推薦を受け、都内有数の進学校である筑波大学附属高等学校に進学されていました。

側近によりますと、悠仁さまは多くの受験生が受験に向けて懸命な努力を続けている中で特定の大学を受験したことや合否について発表するのは控えたいという気持ちを持たれていたということです。