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ドローンで県内各地の表情を紹介する『空からeyeましょう』 地域で愛されるサクラの名所を巡る【高知】

2025年4月8日 9:50
ドローンで県内各地の表情を紹介する『空からeyeましょう』 地域で愛されるサクラの名所を巡る【高知】
ドローンで県内各地の表情を紹介する「空からeyeましょう」。今回は、多くの人を魅了しているサクラの名所を巡ります。

川沿いに広がる並木。仁淀ブルーと春風に揺れる桜のコントラストはこの時季にしか見る事ができない絶景です。
高知市から車で約1時間。仁淀川の支流・土居川沿いに広がる仁淀川町池川地域です。

地域の中心部に位置する北浦地区で春を彩るのが川沿いに植えられた桜並木です。約50年前に地元の住民たちが植えたのが始まりで、今では800メートルに渡り200本のソメイヨシノが集落を彩っています。ここ数年はテングス病に悩まされていますが、ボランティアの人たちの力を借りるなどして手入れをおこない、今年もきれいなピンク色の花を咲かせていました。

下浦地区からさらに山あいに向かうドローン。続いてやってきたのは仁淀川町桜地区です。標高400メートルの山の斜面に植えられた200本あまりのサクラが見頃を迎えていました。この場所で一際目を引くのが「ひょうたん桜」と呼ばれる大きな樹です。樹齢は約500年。樹の高さは21メートルあります。「エドヒガン」という品種のサクラでつぼみがひょうたんの形に似ている事からこの名前で呼ばれるようになりました。この地区は元々「大藪」と呼ばれていましたがひょうたん桜にちなんで、1958年に「桜」と変更されました。

今年は3月25日に開花し、30日に訪れた時はまさに満開。県内外から訪れた観光客が花見を楽しんでいました。地域のシンボルとして長年愛されている「ひょうたん桜」。これからも、多くの人たちを魅了していきます。

続いてドローンがやってきたのは南国市。中心市街地から北西に進んだ山深い場所にある八京地区です。この場所でも100本あまりのサクラが咲き誇っていました。この場所は約40年前、地元の坂本清志さんが地域の名所にしたいとミカン畑だった場所を買い取ってコツコツとサクラの木を植え続けました。その後口コミなどで訪れる人が増え、今ではSNSなどでも人気のスポットになっています。

坂本さんが特に思い入れが強かったというのが「八京の一本桜」と呼ばれる樹齢約70年のヤマザクラです。今年は満開直後の大雨で花びらが落ちてしまいましたが、力強く立つ姿は大きな存在感を放っていました。坂本さんは2019年に103歳で亡くなり、現在は孫の高田祐輔さんが引継ぎ、手入れを続けています。

祖父から孫へ引き継がれた思いが詰まった南国市八京のサクラ。大きな愛情とともにこれからも満開の花を咲かせていきます。
最終更新日:2025年4月9日 9:02
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