高知県奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件で受託収賄などの罪に問われた元課長の裁判で最高裁判所は6月27日までに元課長の上告を棄却しました。この決定を受けて高知地裁で審理がやり直されることになります。

奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件では、奈半利町の元課長の森岡克博被告がふるさと納税の返礼品を扱う業者に便宜を図った見返りに現金約180万円を受け取ったとして、受託収賄などの罪に問われていました。

1審の高知地裁は賄賂の認識がなかったとして受託収賄の罪については無罪としていましたが、2審の高松高裁は賄賂性の認識を認めなかった点に事実誤認があるとして今年1月、一審の判決を破棄し審理をやり直すよう命じました。

これについて森岡被告は今年2月に上告していましたが、 最高裁第1小法廷は27日までに上告を棄却する決定をしました。
これにより、2審の高裁判決に基づき高知地裁で審理がやり直されることになります。