列島を横断する台風10号。高知県内へ徐々に近づにつれ影響を及ぼしています。

宿毛市橋上町の県道では28日夜、大量の土砂が道路を埋めました。朝から撤去作業が行われ車は土砂の上を通る形で通行しています。
四万十川の佐田沈下橋は川の増水で見えない状態に。

■地元の住民
「水位が上がってきたらと思うと安心できない」。

強まる台風に備えて香南市の避難所には28日から避難する人の姿が。
29日午後5時時点で避難所は県内27市町村で開設されていて205世帯251人が避難しています。

竜巻とみられる目撃情報も。

29日午前10時半ごろ、高知市の春野漁港付近で撮影された写真には竜巻のようなものが写っています。
午前11時半ごろの黒潮町では海面から空に向かって、渦を巻く竜巻とみられるものが確認できました。

強い風が県内に吹く中で、高知市のホームセンターでは臨時の防災コーナーを設置。
窓ガラスが割れたときに飛散を防ぐ養生テープなどが売り切れていました。

【JR高知駅】
30日、高知県内の全区間で始発から運休するJR。
高知駅では雨や風が入り込まないよう通用口だけ開け、入り口のシャッターを下ろしていました。

ゆっくりと近付きながら影響を増している台風10号。30日夕方から31日に高知に接近する見込みです。

津野町では、29日午後2時前に土砂災害や河川の氾濫の危険性が高まっているとして町内の一部地域707世帯1430人に避難指示を出しました。