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四万十川の水質などを調査する日米の科学者が高知へ 視察進める【高知】

2024年8月28日 18:55
四万十川の水質などを調査する日米の科学者が高知へ 視察進める【高知】
高知県の四万十川の水質などを調査する日米の科学者などが8月28日から高知入りし、視察を進めています。

四万十市を訪れているのは、一般社団法人生態系総合研究所の小松正之代表理事や、アメリカの科学者で水生生物を専門に研究するキース・ビンステッドさんなど8人です。
小松さんは、ノリの不漁が深刻な問題となっている四万十川について、水質汚染が原因のひとつと考え2021年3月から現地調査を進めています。

28日は四万十市の竹島・鍋島地区にある貯水池を訪れ、現地に浄水機能のある装置などがなく、溜まった農業用排水がそのまま川へ流れ出ていることを確認し意見を交わしていました。

キースさん
「農薬を使ったり肥料を使ったり農業で必要なこともある。また洪水の防止や地域に住む人が心地よく生活することも必要で、バランスを取ることはなかなか難しい。だけど自分たちが自然に注意を払えば自然も注意を払い応えてくれる」

小松さんたちは今回の調査結果を来年3月に高知で開かれる国際シンポジウムで発表する予定です。

小松理事
「ここをモデルケースにして日本の水と環境を改善したい」

調査団は、29日に四万十市のトンボ自然公園を視察するほか、9月1日まで四万十川周辺を調査する予定です。
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