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奈半利町ふるさと納税汚職事件の差し戻し審 被告に懲役4年6か月・追徴金179万9500円の実刑判決【高知】

2024年10月23日 18:38
奈半利町ふるさと納税汚職事件の差し戻し審 被告に懲役4年6か月・追徴金179万9500円の実刑判決【高知】
高知奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件の差し戻し審で、高知地裁は10月23日、元課長補佐の被告に対し懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。

奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件は、町の元課長補佐・柏木雄太被告(46歳)が親族や元課長の森岡克博被告などと共謀し、返礼品を扱う業者から多額の便宜の見返りを受け取っていたもので、高知地裁は2022年、柏木被告に懲役4年6か月、追徴金約9200万円の判決を言い渡しました。

その後、柏木被告は森岡被告と共謀し水産業者から約180万円を受け取った受託収賄について「賄賂の認識がなかった」と控訴しましたが、今年1月の控訴審判決で高松高裁は「2人に賄賂性の認識があることを前提として審理するよう」一審判決を差し戻しました。

これを受けて柏木被告は今年8月の公判で、賄賂の認識があったことを認めています。

23日の判決公判で稲田康史裁判長は「直接、賄賂を受け取ってはいないものの、これらの犯行を主導して被告に近しい人物に多額の金銭的利益がもたらされるよう積極的に行動しており、直接的に賄賂を受け取った共犯者らとの関係に照らしても被告人の刑事責任が減じられるものではない」などとして、柏木被告に懲役4年6か月、追徴金179万9500円の実刑判決を言い渡しました。
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