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衆議院選挙公示 2つの小選挙区に合わせて4人が立候補 ともに与野党一騎打ちの構図【高知】

2024年10月15日 18:40
衆議院選挙公示 2つの小選挙区に合わせて4人が立候補 ともに与野党一騎打ちの構図【高知】
第50回衆議院選挙が10月15日に公示されました。12日間の選挙戦を経て27日に投票日を迎えます。
高知県内の2つの小選挙区には合わせて4人が立候補し、ともに与野党一騎打ちの構図となりました。

15日朝8時半から高知県庁で県内2つの小選挙区の立候補の受け付けが行われ、選挙区ごとに陣営の代表者がくじを引いて届け出順を決めました。届け出を済ませた代表者は、選挙運動員の腕章や街頭演説用の旗など、いわゆる「選挙の7つ道具」を受け取り、それぞれの出陣式の会場に向かいました。

高知1区に立候補したのは、届け出順に自民党の前議員・中谷元氏(67歳)、立憲民主党の元議員・武内則男氏(66歳)の2人です。

自民党・中谷氏の出陣式では、公務で出ることができない中谷氏に替わって美弥子夫人がマイクを握りました。

■中谷美弥子氏
「中谷元は3度目の防衛大臣を拝命しました。前回まではまだ高知に帰ってくる余裕がございましたけれども、今は世界情勢が大変緊迫をしておりますので、今回は地元に帰らずに大臣職を全うするという所存でございます」

選挙期間中は中谷氏不在の中でも、県選出の参議院議員などが選挙カーに乗って支持拡大を訴えるということです。

■中谷氏
「選挙カーには候補者も私も乗っていませんが、首長さんの皆様、力強い支援団体の皆様、人情溢れる支援者の方々が各地で待ち構えてくださる様子が私には目に浮かびます」


立憲民主党の武内氏は、この選挙は金権腐敗政治からまっとうな政治に変える選択をする選挙だと呼びかけました。

■武内則男氏
「自民党による自民党のための金権腐敗政治、そのことから国民の暮らしに寄り添い、真に必要な政策と、この国づくりをしていく、そんな政権にしていくのかが、問われる戦いだと思う」

また、一次産業の発展で地域を守ることや持続可能な経済をつくり、雇用の創出につなげていくと訴えました。

■武内氏
「諦めるではなくて住み続けられる地方を、高知を一緒に作っていきたい。そのための財源の拡充と具体的公益的機能を持った第一次産業をしっかりと支え、発展をさせていきたい」

高知2区に立候補したのは届け出順に共産党の新人 浜川百合子氏(44歳)、自民党の前議員 尾﨑正直氏(57歳)の2人です。


共産党の浜川氏は、長年の政治によって暮らしが疲弊しているとし、立て直しを訴えました。

■浜川百合子氏
「政治によって暮らしが、地方が、壊される中で、ここで生きる皆さんがこの町を守り支えています」「ミサイルではなく教育に予算を。子どもに最もよい事を選び取る政治が必要です」

また、様々な立場の人の政治参加を促し、古い政治を一緒に変えようと力を込めました。

■浜川氏
「今、女性の衆議院議員の比率はたった10パーセント。 選択的夫婦別姓などジェンダー平等にほど遠い状況です。育児や介護・病気や障害のある人が、女性が、多様な人が参加できる政治を作れば見える景色は変わります」


自民党の尾﨑氏は政治改革と山積する課題への対応を訴え、地方の活性化で日本を再生させると強く呼びかけました。

■尾﨑正直氏
「いかにして地方の産品、これをしっかりとして付加価値をつけて事業化をして海外も視野にして売り込みを図っていくのか、知事時代に頑張らしていただいた地産外商の取り組み、これを国のスケールでどのように行うか。先端産業のレベルでどのように行っていくか、このことが試されているのだと、そのように考えます」

また、今回は政権選択の選挙だとし、もし政権交代が起こればどうなるかと投げかけ、自公政権の維持を訴えました。

■尾﨑氏
「自公政権、今大変な岐路に立っております。私は今回の衆議院選挙、大変危機感を持って臨んでいる。経済の再生、地方の再生、防災対策の強化、安全保障環境の改善、そのためにもどうか皆さん自公政権を継続させてやってください」


また、比例代表四国ブロックには、県関係として、自民党の前議員・山本有二氏(72歳)、自民党の新人・西内健氏(57歳)、公明党の前議員・山崎正恭氏(53歳)の3人が単独で立候補しています。
今回の選挙の政治とカネの問題への対応や物価高をふまえた経済対策、持続可能な社会保障政策などを主な争点に論戦が展開されます。

第50回衆議院選挙は10月27日が投開票日です。
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