大阪・梅田の商業施設に7月31日に高知県のアンテナショップ「とさとさ」がオープンするのを前に、7月29日にひと足早くメディア関係者にお披露目されました。

大阪市北区梅田。JR大阪駅に直結する地上39階、地下3階の大型複合施設「JPタワー大阪」。このうち地下1階から6階までが商業施設「KITTE大阪」です。
2階にオープンするのが、高知県のアンテナショップ「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」です。29日はメディア関係者を招いて内覧会が開かれました。

とさとさは売り場面積約40坪。「食」や「観光」など高知の魅力を発信する拠点で、外商拡大が大きな目的です。

県は今年度の利用者50万人、1億2千万円の売り上げを目指しています。

売り場には関西の人たちに高知の食を代表するカツオやユズの加工品、酒などを知ってもらおうと、約900点の商品が並んでいます。冷凍のカツオが充実しているコーナーには、県内6事業者の商品を揃えています。

ちなみに、KITTE大阪の4階には高知市の明神丸も出店しています。
関西初出店という明神丸はKITTE大阪でも目の前で豪快に焼き上げるカツオの藁焼きたたきを提供していて、人気を呼びそうです。

29日の内覧会ではとさとさのオープンを記念してカツオのたたきと土佐巻きが振舞われていました。

県は来年の大阪・関西万博を視野に入れ関西圏との経済連携を強化する拠点として「とさとさ」をオープンさせるもので、県地産外商公社が運営します。コンセプトは「極上の田舎」です。

店内に設置した巨大モニターでは高知の文化や自然、食の魅力などを紹介。関西と高知といえば車での移動時間が約4時間と距離も近く、高知の観光情報発信にも力を入れます。

また、2階にある共同のスペースでは市町村と連携した「移住」や「就農」などイベント展開もできます。

とさとさの店長・小松珠実さんは安芸市出身で、オープンに向けて大阪から高知に足しげく通い、取り扱う特産物や商品を自分の目で確かめ納得のいく商品を集めました。

2階のフロアは、京都や鹿児島、広島、新潟、北海道など国内各地の特色ある19の店が並び、それぞれ地域の情報発信にも力を入れています。

31日にグランドオープンする県アンテナショップ「とさとさ」。
来年の大阪・関西万博の盛り上がりを、高知まで波及させることができるのか。ビッグチャンスに向けていよいよ船出となります。