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20年ぶりの新紙幣発行 日本銀行岡山支店でも支払い始まる

2024年7月3日 18:55
20年ぶりの新紙幣発行 日本銀行岡山支店でも支払い始まる

 20年ぶりとなる新しい紙幣が3日、発行されました。岡山市の日本銀行でも、金融機関などに新紙幣での支払いが始まりました。

 日本銀行岡山支店も営業を1時間前倒しした午前8時前から始め、職員が保管されていた新紙幣を台車に移し替えてから、訪れた県内の地銀関係者に支払いました。岡山支店で支払われる新札は、この日だけで327億円にのぼります。

 新札は見る角度により肖像が回転するように見える「3Dホログラム」や、職人技を活かした細やかな「すかし」を入れて、偽造防止を強化しました。

(廣瀬敬久日本銀行岡山支店長)「今日以降が日本銀行として本番という感じですが、ひとまず今日の朝、金融機関の方に支払いが出来てほっとしているところです。」

 一方、企業側も新札への対応を急いでいて、岡山市のバス会社もシステムの更新作業などを進めています。

(岡様正典記者)「こちらの運賃箱は新紙幣の対応切り替えが完了し、夏目漱石の千円札は使えなくなりました。」

 岡山市に本社を置く両備グループは、およそ2000万円の費用をかけて、市内を運行する路線バスや路面電車などの運賃箱264台のソフトウェアを更新しました。

(岡山電気軌道営業課 橋本康平さん)「こちら(投資)が困ったことにはなってしまうのですけども、お客様第一でのサービスだと考えております。」

20年ぶりとなる新紙幣の発行。新しい顔となった紙幣を手にする期待が膨らむ一方で、「古い紙幣は使えなくなる」などと言った詐欺には、十分に注意しなくてはいけません。

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