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介護職員の負担軽減「ノーリフトケア」講習会

2024年11月22日 18:52
介護職員の負担軽減「ノーリフトケア」講習会

 介護の分野で、患者を持ち上げない「ノーリフトケア」という方法が注目されています。深刻化する介護職員の離職対策にもつながるとされていて、今日(22日)、倉敷市で、県内では初めて専門家による講習会が開かれました。

 ノーリフトケアは、患者や体の不自由な人を職員が介護する際、持ち上げる動作を無くし、負担を減らすという取り組みです。

 講師を務めたのは、看護師の経験を持ち、留学先のオーストラリアでノーリフトケアを学んだ保田淳子さん。現在は日本ノーリフト協会の代表理事でケアを取り入れることで、介護される人も負担が減り、働き方の見直しにも繋がると呼びかけました。

 県内でも医療・介護従事者の労働災害の原因は、腰痛が4割近くを占めています。ノーリフトケア用品の活用は、体の負担軽減につながる事が期待されていますが、課題も根強く残ります。

(介護関係者)「人と人という所で、機械に抵抗感があるというのと、費用面も結構大きいのでなかなか導入に踏み切れない。」
(倉敷労働基準監督署 岡本敦子署長)「課題としては、費用面と認知度が少し低いと思うので、ぜひ知ってほしい。」

 労働局は、新見市と津山市でも講習を開き、普及に努める方針です。

最終更新日:2024年11月22日 18:52
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