災害廃棄物対応訓練 被災地の早期復旧のカギ 和気町
大雨や地震などに備えて、被災地の早期復旧のカギを握る「災害廃棄物」の受け入れと分別を想定した訓練が、今日(19日)、岡山県和気町で行われました。
訓練は、岡山三大河川の吉井川が流れる和気町で大規模な水害が発生し、廃棄物の仮置き場を設けた想定で行われました。受け付け役の職員がチェックしているのは冷蔵庫。災害廃棄物の処理を優先するため、冷蔵庫の中身は「可燃ごみ」で出す必要があるというのです。
災害廃棄物は今年1月の能登半島地震など、大規模災害で発生する片付けや解体ごみのことをいいます。6年前の西日本豪雨では岡山県で44万トンも発生。搬入し切れなかったごみが被災地の道路にせり出し、復旧作業の妨げとなりました。
訓練では、町の外から不法投棄の恐れがある「便乗ごみ」が持ち運ばれていないかどうかもチェックし、分別を徹底しました。今日は県の内外の自治体も参加し、災害に備えたスキルアップの方法を共有していくということです。