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殺人未遂事件の初公判 被告の男 殺意を否認 横領発覚恐れゴルフクラブとナイフで・・・

2024年10月21日 16:23
殺人未遂事件の初公判 被告の男 殺意を否認 横領発覚恐れゴルフクラブとナイフで・・・

 去年7月、高松市で会社役員の男性がゴルフクラブで殴られるなどした殺人未遂事件についてです。21日から始まった裁判員裁判で、逮捕・起訴された部下の男は殺意を否認しました。

 さぬき市志度の無職、淵﨑満仁被告50歳は去年7月、高松市小村町の路上で当時勤務していた会社の上司の男性の首を背後からゴルフクラブで殴り、さらに胸を果物ナイフで刺すなどした殺人未遂の罪で起訴されています。また、2017年から去年にかけ、自身が管理していた勤務先の労働組合や互助会の口座から、現金あわせて96万円あまりを横領したなどの罪にも問われています。

 21日の初公判で淵﨑被告は、上司をナイフで刺したことや横領などの事実は認めたものの、「殺すつもりはありませんでした」と殺意は否認しました。

 冒頭陳述で検察側は、上司に高圧的な態度を取られていると一方的に恨みを募らせた上、互助会の通帳の提出を求められ、横領の発覚を免れようとした極めて危険な犯行と非難しました。

 一方、弁護側はナイフはお守りとして持っていて、もみ合いの時に刺さっただけと、傷害罪に留まると主張しました。

 殺意の有無が争点となっているこの裁判員裁判は、10月28日に結審し、11月5日に判決が言い渡されます。

    西日本放送のニュース