SNSを悪用した投資詐欺が全国で急増しています。手口を体験してもらうことで被害の防止を図ろうと、人工知能AIを使った全国で初めての取り組みが、高松市内で行われました。

　警察と大手携帯会社などが行った体験会で、買い物客達がSNSを悪用した投資詐欺を体験しました。

　香川県内でも被害が急増している手口で、今年上半期だけで去年の同じ時期の10倍近い被害が確認され、被害額は11億円近くに上っています。手口を知ってもらうことで被害を防ごうと、生成AIを活用した全国初の取り組みです。

　外国人の異性を装って近寄り、恋愛感情を抱かせた上で投資話を持ち出すケースもあり、40代など比較的若い世代の被害も目立つそうです。

（香川県警 生活安全企画課犯罪抑止対策担当　遠山敬久調査官）「特殊詐欺と違って信頼関係を中長期的に築いた後に、完全に被害者を信用させて行う犯罪なので、被害額も高額になる。投資で絶対に儲かることはありません。」

　警察では今後も、SNSによる投資詐欺の被害を防ぐ取り組みを進めるとしています。