3月3日、冷たい雨が降り注いだ静岡県内。

（島田 悠以 記者）
「正午前の静岡市では、地面をたたきつけるような雨が降り、時折、冷たい風が吹いている」

2日は、県内の全観測地点で、2025年の最高気温を更新し、5月並みの気温となりましたが、3日は一転、少し肌寒い1日となりました。

きょう、3月3日は女の子の健やかな成長を願う「ひなまつり」。そのため、この週末には各地でイベントが開催されました。

（訪れた人）
「おひな様きれいでよかった」

袋井市の「可睡斎」で開かれているのは、「ふくろい遠州の可睡斎ひなまつり」国の登録有形文化財の「瑞龍閣」では、日本最大級という32段のひな壇に、約1200体ものおひな様が飾られています。

（訪れた人）
「はい、チーズ」

ここに飾られているのは、家庭で使われなくなり供養を終えた「ひな人形」で、新たな命をもう一度吹き込み、物を大切にする心を学んでほしいと、毎年この展示を行っているということです。

（訪れた人）
「この子が生まれてから毎年来ている。おひな様の階段を見たく」「毎年、袴とか着せて」「写真に残るので記念になるので着せてます」

一方、東伊豆町では、長い石段を利用して、日本一といわれる118段のひな壇に約600体のひな人形を展示。これは、毎朝40分ほどかけて、スタッフが手作業で一体ずつ丁寧に並べていて、そうして完成するこの迫力ある眺めに、訪れた観光客は盛んに写真撮影を行っていました。

（滋賀から）
「すごくきれい、これだけ並べるのは大変ですよね」「いい天気で、ちょうど青空にも恵まれたんで良かったと思います」

天候にも恵まれたこの日、観光客の中には半そで姿の人も。

（東京から）
「すごい天気が良かったので」

県内では、1日、2025年初めて20度超える気温を観測。さらに、2日は、静岡市や川根本町など計12地点で20℃を超える、春のような暖かさとなりました。この陽気に、浜松市では…。

（観光客）
「春の訪れを感じてます」

（観光客）
「きれいですね、梅の香りがする」

10品種350本の「しだれ梅」が植えられている「大草山昇竜しだれ梅園」。2025年は、例年より約2週間遅れでの開花となりました。

（昇竜しだれ梅園　佐藤 一敏さん）
「去年は2月半ば頃に満開だった」「あっという間にこれほど遅かったものが見事に咲いてきた。」

園内には樹齢50年以上、高さ5メートルもある立派な梅の木やしだれ梅トンネルなど様々な梅の花を楽しむことができます。

（観光客）
「思ったより咲いてましたね」

（観光客）
「気持ちいいですね。こんな暑い格好してダメでした」

（観光客）
「しだれ梅、ことし遅くて。良い所が無くて、丁度ここを見つけて来たって感じ」「良かったです、きょうも天気良くて」

この梅の花は、3月中旬まで楽しめそうです。

さらに、河津町で、2日、ようやく満開を迎えた「河津桜」。河津川沿いは、鮮やかなピンク色の景色となり、朝から花見客であふれ、今シーズン最大の賑わいに。

（御前崎市から）
「めっちゃきれい」「来てよかった」

（東京から）
「だいぶ暖かいと思って」「天気予報で気温見てて、暖かそうだと思ったので、半袖持ってきて、ちょうどよかった」

一方、複数ある駐車場は朝から満車に。

（駐車場のスタッフ）
「出勤したのが7時50分だが、その時は、ほぼほぼ満杯」

周辺は駐車待ちの車で大渋滞となるほどの混雑ぶりで、多くの観光客に会場は活気であふれていました。

（露店のスタッフ）
「きょうもこれで（桜色）満開」「200％」「1000個くらい売れたらいいかな」

そして、静岡市では体中がぽかぽかになるイベントが。

（佐野 巧 記者）
「青空広がる静岡市内 気温も暖かくなっていますが、体の中からも温まるイベントも行われています」

葵区役所前の葵スクエアから青葉シンボルロードを埋め尽くす多くの人の姿が。みなさんのお目当ては、熱々の「おでん」。2025年で19回目となる「静岡おでん祭」が、週末の3日間 開催され、全国から過去最多となる65店舗が出店しました。会場では、おでん屋台をイメージして、おでん鍋を囲んで食べられるブースも。

（客･浜松から）
「たまたま通りかかったら、にぎやかで、つい入ってしまいました」「出汁が効いていて、さすがだなと思った」

（客･大阪から）
「黒はんぺんの味が濃い。 出汁が効いていておいしい。 静岡おでん一番好きです」

3日間で約20万人が訪れた「静岡おでん祭」。来場者は、おでんで身も心も温まっているようでした。