いわゆる“タケノコ発言”で沼津市議会から2度の懲罰を受けた江本市議 これを不服として懲罰の取り消しを求める意向を示す。
いわゆる“タケノコ発言”で沼津市議会から2度の懲罰を受けた江本市議。これを不服として懲罰の取り消しを求める意向を示しています。
竹林を案内してくれた、沼津市の江本市議。
(江本市議)
「お茶畑の境目までが私の土地ヒノキ林の奥に市が私から買収した土地(竹林)がある」
事の発端は9月27日、市議会で“市の土地に生えたタケノコを売っている”と受け取れる発言をしたことでした。
この発言を巡り、市議会は紛糾…。
江本市議は1回目の懲罰動議で決まった「陳謝文の朗読」を拒否したため、市議会は2回目の懲罰動議を出す事態に…。江本市議は「議会の出席停止1日」の懲罰を受け入れました。
議会を空転させた“タケノコ発言”。江本市議は“管理をするため毎年タケノコを採っていた”と話します
(江本市議)
「竹はこういう状態になると外に出よう外に出ようと地下茎を伸ばします」「その伸びた地下茎から毎年4月5月タケノコの時期になると」「50~60本は出てくるそれはお茶を管理する上では邪魔者でしかないので」
実際に隣接する市の土地でもタケノコを採っていたといいますがそのほとんどを廃棄し状態がいい一部のタケノコを「無人販売所」に出していたということです。また、市議会議員になってからは販売はしていないと主張します
現在、江本市議が所有する土地はこの青い枠の部分です。
この資料では元々上の方までが江本市議の土地でしたが…
およそ20年前、雨水をためるダム建設のため、市が一部を買収しました。
(江本市議)
「ここから川沿いにこういって、東に上がってきてこの境までを市に売却しました。」
さらに、江本市議の「ヒノキ林」を通り奥へ…。
市の土地との明確な境界線はありませんが竹が生い茂る奥のエリアが市の土地です。
ここでも竹の侵食を防ぐため、タケノコを採ったり、竹を切ったりしているといいます。
(江本市議)
「市が買収したまま何十年も放っておかれる土地はあります よと」「農家に大きな迷惑をかけている というのが質問(タケノコ発言)の原点だった」
翌日、沼津市役所で会見を開いた江本市議。
「2つの懲罰には私は正当な根拠がないと考えています。」「議決に加わるなど議員としての 中核的な活動ができなくなり」「責務を果たすことが出来なくなったと考えています。NA県に懲罰の取り消しを求め「審決」を申請する準備をしているといいます。
地方自治法では懲罰に異議がある場合、県に「審決の申請」をすることができます。受理されれば、委員会が設置され審査されることになります。
ただ、江本市議は処分が取り消されなかった場合、「行政訴訟」を起こす考えも示しています。