16年ぶり水準の金利引き上げ…北海道民も気になるのは「住宅ローンどうなる?」
日本銀行が政策金利を引き上げたことを受け、北洋銀行は普通預金の金利を引き上げると発表しました。
金利引き上げで、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか?
(長岡記者)「北洋銀行ではきょう、普通預金の金利を0.1%から0.2%に引き上げると発表しました」
北洋銀行が金利を引き上げるのは2025年2月21日からで、2024年8月以来です。
この引き上げによって、100万円を1年間預けた場合、利息は2000円となります。
(銀行の利用者)「ずっと(利率が)0.0いくつが続いていたので、ちょっとずつでも上がっていけば預金している側としてはうれしい。野菜も高くなっているし少しでもプラスになった方がうれしい」
また、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3つのメガバンクも、3月中に金利を0.2%に引き上げます。
一方、北海道銀行は金利引き上げについて検討中としています。
こうした金融機関の動きは、日銀の政策金利引き上げに端を発しています。
(日本銀行 植田和男総裁)「政策金利の誘導目標をこれまでの0.25%程度から0.5%程度へと変更した」
政策金利0.5%という水準は、2008年10月以来、実におよそ16年ぶりです。
利上げに伴い、預金の金利が引き上げられると家計の所得にはプラスですが、住宅ローンなどを抱える人にとっては金利が上がる見通しとなり、その影響が心配されます。
(住宅ローンを組んでいる人)「借り換えを検討して更新のタイミングで借り換えをしようと準備していたが、それよりも先に金利が上がってしまったので思っていたよりも動きが早かった」
(車の購入を検討している人)「大きい車を買おうと思っているので、これから家も買うことになると思うので、困る身になるかなと思う」
住宅ローンなどの金利は今後どうなるのか?
専門家は慌てる必要はないといいます。
(ファイナンシャルプランナー 佐々木茂樹さん)「日銀が(金利を)上げたことによって一般の金融機関がどれくらい金利を上昇させるかという動きは注意する必要があるが、固定金利で組んでいる人、全期間固定されている人は考える必要がない。変動金利の人は急激に上がると考えなくてもいいので、慌てずに目の前の家計をしっかり管理することが重要」
16年ぶりの水準にまで引き上げられた金利。
家計には恩恵と負担増の二つの影響が見込まれそうです。