ファン魅了し続ける釧網線 観光列車の数々「くしろ湿原ノロッコ号」は来年度で運行終了 北海道
釧路と網走を結ぶ釧網線はいまでも全国の鉄道ファンを魅了しています。
オホーツク海の流氷や広大な釧路湿原など、北海道の自然を身近に感じられる観光列車、その魅力に迫ります。
3月9日、JR網走駅につめかけた多くの鉄道ファンたち。
冬季限定の観光列車「流氷物語号」はこの日が今シーズン最後の運行です。
網走駅から知床斜里駅の間を疾走。
途中には圧巻の知床連山もお目見えします。
車窓からはオホーツク海の流氷も一望。
この絶景を目に焼き付けようと毎年、道内外から多くの人が訪れます。
(愛知から来た人)「車窓からの景色がよかったのでとてもたのしかった」
(神奈川から来た人)「古い駅舎も残っていて、すぐそこには海があって、反対側は一面雪景色で、なかなか神奈川県にはない景色」
釧路と網走を繋ぐ釧網線。
流氷だけでなく、春から秋にかけては釧路湿原をゆったりと見ることができる「くしろ湿原ノロッコ号」も長年愛されてきました。
しかし、車両の老朽化などを理由にノロッコ号の運行は来年度で終了。
30年以上の歴史に幕を閉じることになりました。
ローカル鉄道の存続が危ぶまれている北海道。
釧網線は地域住民の交通だけではなく、大自然を身近に感じられる観光の役割としても、全国の鉄道ファンを魅了し続けてきました。
もくもくと黒煙を上げながらJR釧路駅のホームに入ってきたのは、冬の釧路湿原を優雅に走る「SL冬の湿原号」です。
雪に覆われた白いホームから車内に乗り込めば、迎えてくれたのはダルマストーブ。
旧客車の趣を残した懐かしい雰囲気がそのまま残されています。
2025年は25周年を迎え、3月6日には貸し切り運行も企画されました。
(東京から来た人)「雪景色はなかなか見ることができないので楽しみ」
(山梨から来た人)「雪の湿原を見ることが楽しみ。動物も見られたらいい」
全国の鉄道ファンを惹きつける北海道の観光列車。
四季折々の大自然がそこには待っていました。