札幌・西警察署は2024年9月4日、札幌市内でSNS型ロマンス詐欺事件が発生したと発表しました。

被害にあったのは札幌市中央区に住む男子大学生（10代）です。

警察によりますと、大学生がX（旧Twitter）で出会いを求める投稿をしたところ、6月19日ごろに自称「台湾出身の金融業を名乗る女」から連絡が来て、LINEでやり取りを始めました。

女は「あなたと良い未来を持ちたい」など交際をほのめかすメッセージを男子大学生に送っていました。

しばらくやり取りをするうちに、女は大学生に投資の話を持ち掛け、「私が買っている通貨は市場に出るとしばらく値上がりするから絶対に損はしない」「私は100万円からはじめて利益が2倍になっている」などと話し、信じた大学生は、女が指定する暗号資産取引所に約185万円を送金し、だまし取られました。

大学生は7月5日から8月31日までの間に8回にわたり送金し、スマートフォン上では利益が出ているように表示されていたということです。

大学生がお金を引き出したいと話したところ、「出金にはお金がかかる」と言われたため、初めて詐欺を疑い、親に相談したため事件が発覚したということです。

警察は、SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑うように注意を呼び掛けています。