記録的大雨・雨竜川氾濫から1週間…浸水した工場は?冠水したソバ畑は?再び現場を訪れた
先週、道北を中心に記録的な大雨となった被害から1週間が経ちました。
浸水した工場では一部の営業を再開しましたが、いまも片付けに追われるなど被害の爪痕は色濃く残っています。
鷹栖町で工場を営む高本裕也さんです。
作業を進めるそばには、いまだ稼働していない機械がー
1週間前、営業できないほどの大きな被害に見舞われました。
2024年7月24日、前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、道北を中心に記録的な大雨となりました。
住宅は合わせて8件が床上・床下浸水の被害をうけたほか、工場などの建物34件が浸水しました。
高本さんの工場にも水が入り込み、資材や機械が水没しました。
(ヒロヤ 高本裕也さん)「店はたたむしかないですよ。被害は1500万円くらい。本当にびっくりした。まさかこんなになるとは思わなかった」
あれから1週間…
水没した一部の機械は、部品を交換するなどして再び稼働させることができました。
被害額は当初の予想より少ない300万円ほどにとどまる見込みです。
しかし今も後片付けに追われ、完全復旧にはまだ時間がかかるといいます。
(ヒロヤ 高本裕也さん)「(業者など)みなさんのおかげで動いてよかったです」
今回の被害は、近くの川の水位が上昇した影響で排水できなくなり、低い土地にあった工場が浸水しました。
鷹栖町では再発防止のための対応を検討しています。
記録的な大雨は農作物にも深刻な被害をもたらしました。
深川市の農家・村上昌敏さんです。
(農家 村上昌敏さん)「見えている範囲は全部冠水しちゃった」
空知の北部を流れる雨竜川。
大雨の影響で氾濫し、濁流が襲いました。
村上さんの畑と水田も冠水。
収穫をおよそ1か月後に控えていたソバは、1割から2割が枯れてしまい、収穫できなくなりました。
2023年も雨竜川が氾濫し、ソバの収穫がほぼなかっただけに2年連続の被害は深刻といいます。
(農家 村上昌敏さん)「過去に例がない。収穫はないけど、また来年のことも考えないといけない」
大きな爪痕を残した記録的な大雨から1週間。
復旧に向けた取り組みが進む中、同じ被害を繰り返さないための対策が急がれます。