レジャー事故相次ぐ支笏湖 水難事故防止にあの手この手 消防はドローン導入 北海道
暑さも本格化するなか、海や川などで遊ぶ人も多いのではないでしょうか。
レジャーを楽しむ上で注意しなければいけないのが「水難事故」です。
北海道千歳市の支笏湖では、事業者らが連携して対策強化に取り組んでいます。
千歳市の支笏湖です。
水の中を泳いだり…
サップやカヌーなどのアクティビティを楽しむ人たちでにぎわっていました。
(札幌から来た親子)「暑いのでみんなで水遊びをしようかなと。ライフジャケットを着て遊ぶのが大事かなと」
湖で遊ぶ人たちを見てみると、ほとんどがライフジャケットを着用していました。
この時期、気を付けなければいけないのが「水難事故」です。
支笏湖では5月、カヌーに乗っていたとみられる60代の男性が死亡するなど、ここ数年レジャー中の事故が相次いでいます。
(カヌーインストラクター 松澤直紀さん)「前を開けていると水に落ちた時になくなる。なのでつけてないことと一緒です」
事故を未然に防ぐため、18日に地元の事業者などを対象に講習会が開かれました。
ライフジャケットの正しい着用方法などを説明し、支笏湖全体で安全対策を強化していくことが狙いです。
(ポロピナイカンパニー 小林典幸さん)「ライフジャケットの重要性や必要性を改めて実感した」
参加者の1人で施設管理を請け負う小林典幸さんです。
17日に小林さんのもとに30着のライフジャケットが届きました。
千歳市と連携し、今月から利用客に無料で貸し出します。
(ポロピナイカンパニー 小林典幸代表)「極力安全に遊んでもらいたい。こういうシステムが普及していけばいいなと思う。大変だというよりもしっかり着けて遊んでもらった方が絶対いい」
(千歳市の職員)「事故起きないようにね」
さらに消防でも救助体制の強化を図っています。
赤外線カメラを搭載したドローンを導入し、水難事故の際など上空からの捜索に活用します。
(千歳市消防本部 中藪康成消防司令補)「上空からの俯瞰的な映像として災害を捉えることができるので、迅速な対応ができると期待している」
本格的なレジャーシーズンを前に懸念される水辺の事故。
地域が一体となって対策を強化する動きが広がっています。