堤防の決壊実験 人工的に大量の水を流し込む 住宅の浸水状況も検証 北海道・十勝川
大雨などによる水害が年々全国で増えるなか、雨や台風の本格的なシーズンを前に、北海道幕別町では堤防の強度を測る実験が実施されました。
実験が行われたのは幕別町を流れる十勝川です。
川の一部に造られた水路に人工的に大量の水を流し込んで、堤防の強度や決壊するまでの時間を計測します。
(日村カメラマン)「実験用の堤防がいま決壊しました」
これまでの災害で決壊しにくかった、粒が細かく粘り気が強い成分でできた堤防は、実験開始からおよそ7時間後に決壊しました。
(寒地土木研究所 前田俊一上席研究員)「堤防の特性に応じた被害の軽減対策の検討などに生かしていきたい」
また、堤防の数十メートル下流には模造の住宅も設置されました。
今後データを集めて水の抵抗の大きさなどについても検証する方針です。