全国で増える水害 堤防の強度測る実証実験 建物への影響も確認 今後の対策に 北海道・十勝川
大雨などによる水害が年々全国で増えるなか、雨や台風の本格的なシーズンを前に、北海道幕別町では堤防の強度を測る実験が実施されています。
実験が行われているのは、幕別町を流れる十勝川です。
川の一部に造られた水路に人工的に大量の水を流し込んで、堤防の強度や決壊するまでの時間を計測します。
(武田記者)「実験開始から50分で水が堤防を超え始めました」
実験に使われるのは、これまでの災害で決壊しにくかった、粒が細かく粘り気が強い土質の堤防で、効果があれば今後の水害対策に生かす考えです。
また、堤防の数十メートル下流には模造の住宅を設置し、建物の水害への強さや流水の抵抗の大きさなどを確認する予定です。