「寝落ち」を実現 心拍や体動を検知するベッド 昼寝に「ちょい寝ホテル」 睡眠ビジネス活況 北海道
眠りの質を高めるため、最新の寝具などに投資する人が増えています。
ITなどの技術を利用した睡眠関連商品の市場は100億円規模と推計されていて、いま睡眠ビジネスが活況です。
(根本記者)「リニューアルオープンしたばかりのショールームにやってきました。背中の部分、少し起き上がったようなベッドが並んでいるが、こちらのベッドにはある秘密が隠されているんです」
今月、札幌市中央区でリニューアルオープンしたベッドメーカーのショールームには、最新の技術を導入したベッドが並んでいます。
なかでもこちらのベッドは…
上半身や足元の部分が自動で自在に動く話題の商品です。
驚きの機能がありました。
(パラマウントベッド 山下美波さん)「この中の胸の下にあたるところにセンサーがございます。こちらでマットレスの上で寝ている人の心拍や呼吸・体動を検知しています」
このセンサーがベッドに横たわった人が眠り始めたと判断すると、1分間に1度というゆっくりなペースで平らな状態に近づいていき、快適な「寝落ち」を実現してくれるという優れものです。
さらに、睡眠の質についてセンサーがスコアを判定し、数値として表示する機能も備わっています。
(パラマウントベッド 山下美波さん)「睡眠のパーソナル化がひとつのトレンドになっています。睡眠に対して投資する方が増えていて、自分の好きな角度やマットレスの硬さに調整できることに投資したいという人が増えています」
これはITなどの技術を利用した、睡眠関連商品について国内の市場規模を表したグラフです。
去年は100億円規模を突破したと推計されていて、今後も伸び続けると予想されています。
睡眠をサポートする最新技術以外にも、眠りの悩みを解決してくれるこんな場所がありました。
(ちょい寝ホテル 清田純一郎オーナー)「中はカプセルスタイルのホテルになっています」
5年前にオープンしたこちらの施設は宿泊だけではなく、なんと朝寝・昼寝プランが用意されています。
その名も「ちょい寝ホテル」。
短時間寝るためだけに来る人も多いといいます。
(阿部記者)「落ち着く空間と硬いマットレスが寝心地がよくてすごく気持ちが良いです」
こだわりのポイントは「眠れる空間づくり」。
気温・湿度・暗さの3つのポイントに注目し、寝台列車をイメージして作られています。
(ちょい寝ホテル 清田純一郎オーナー)「人間は絶対に寝なければいけなくて。自分の家でよく眠れるのが一番良いが、そういう環境にない人には違う施設でしっかり寝て、英気を養ってほしい」
人生の3分の1を占めるといわれている睡眠。
快適な眠りへの投資ブームはまだまだ続きそうです。