【急展開】客「閉園するのも仕方ない」秋元市長もコメント ノースサファリサッポロ9月末に閉園
(サクセス観光)「この度、当園は法令上の問題を重く受け止め、閉園することを決定いたしました。動物たちの移動につきましては、受け入れ先の準備に期間を要するため、準備が整い次第移動を進めて参ります」
札幌市南区にある動物園「ノースサファリサッポロ」。
運営会社「サクセス観光」は10日、動物園を9月末に閉園することを発表しました。
さらに、代表取締役の辞任もあわせて発表され、事態は急展開しました。
(山本記者)「閉園が決まった中、アクティビティなどを楽しむ観光客の姿が見られます」
ノースサファリサッポロは、宅地や商業施設の開発が制限される「市街化調整区域」に無許可で建物を建て、都市計画法に違反した状態で20年近く営業を続けています。
ほかにも、対象となる土地を購入した場合は2週間以内に届出をしなければならないという国土利用計画法にも違反。
さらに、国道沿いの国有地に看板を設置した道路法違反など、次々とずさんな経営実態が明らかになってきました。
突如発表された「閉園」を受け、訪れた人はー
(高知から来た人)「通告とかが何回もきていたなら閉園するもの仕方ないかな」
(高知から来た人)「動物がちゃんと安全に移されるならそれでいいかなって感じですね」
(高知から来た人)「引き取ってくれる人がいるなら引き取ってあげてほしい」
運営会社の代表が撤去計画書を市に提出したものの、市は閉園について聞かされていなかったと言います。
(札幌市都市局 高田耕市街地整備部長)「ホームページで知った。突然のことでしたのでびっくり。札幌市としては今までのスタンスは変わらず、動物に十分に配慮していただきながら、あの建物を撤去していただく、そういったところを引き続き指導してくということは変わりません」
秋元市長はノースサファリサッポロの閉園を受け、「確実に建物の撤去を進めてもらうとともに、今後の動物受け入れ先等の確保に努めるよう引き続き指導してまいります」とコメントしています。
問題が発覚してからおよそ1か月にして、大きな動きがみられたノースサファリサッポロ。
動物たちの安全を保障することが急務です。