緊迫・・・クマが撃たれるまでをカメラがとらえる 会社敷地内に5時間居座る 北海道芦別市
北海道芦別市の会社敷地内にヒグマが居座り、通報からおよそ5時間後に駆除されました。
クマが撃たれるまでの緊迫の瞬間を取材しました。
茂みの中を走る真っ黒な影。
その直後にー
出てきたのは1頭のヒグマです。
芦別市上芦別町にある建築資材販売会社の敷地内で、正午ごろに撮影された映像です。
通報があったのは、そのおよそ5時間前の午前7時ごろ、付近で「市道を横断するクマ1頭を目撃した」との通報がありました。
(新芦別株式会社 大西俊夫代表)「(足跡が)むこうに行って帰ってきている」
会社の敷地内には、あたりを行ったり来たりするクマの足跡が数多く残されていました。
(新芦別株式会社 大西俊夫代表)「林のほうにぬけて、倉庫のあたりに隠れているんじゃないかという状況なんです」
実は、3日にも隣の畑で被害がありました。
(近隣住民)「畑の真ん中で(クマが)カボチャを食べていた」
畑の持ち主によりますと、3日午後4時ごろ、畑の中にあったカボチャがクマに食い荒らされていたということです。
そして4日正午ごろ、にわかに現場が緊迫した状況になりました。
会社敷地内の茂みの中からクマが走りだした直後。
茂みの中から走りだしたクマは、猟友会のハンターにより駆除されました。
(山﨑記者)「車にクマの死がいが運びこまれています」
ハンターによりますと、捕獲されたのは体長1メートル50センチほど、体重72キロの3歳くらいのメスで、市によりますと、周囲で目撃されていたクマと同一個体だとみられています。
(新芦別株式会社 大西俊夫代表)「思ったよりも大きかった。速いし、あれじゃ怖いなと思いました。被害がなくて何よりでした。民家も多いので。まさかこんな街中に出るとは」
警察によりますと、今回クマの出没による人的な被害はなかったということです。