村上総合病院 来年3月中旬で分べん取り扱い休止 背景には少子化による収支の悪化 《新潟》
JA新潟厚生連の村上総合病院は14日、来年3月中旬で分べんの取り扱いを休止すると発表しました。少子化による収支の悪化が理由だとしています。
村上総合病院は村上市で唯一分べんができる施設です。
発表によりますと、来年3月中旬をめどに分べんを休止し、今後は県立新発田病院など新発田市の分べんを取り扱う施設に紹介するということです。
少子化による出産数の減少から収支の悪化が続いてたことが理由で、昨年度の決算で赤字となったJA新潟厚生連の経営改善の一環です。
病院によると、収支の安定には一般的には年間200件ほどの分べん件数が必要ですが、ことしは100件を割る72件の見込みだということです。
花角知事は13日の会見で、「医療圏ごとに機能を集約させていかざるを得ない」として、出産のための交通費や宿泊費の支援もあり得るとしてます。
〈花角知事〉
「出生数は15年くらい前から半減しようとしているなかでいままで通りではいかないということを現実として県民に理解していただく必要があると思います」
村上総合病院の産婦人科には分べんを休止してからも医師1人が常勤して、妊娠20週ころまで妊婦検診に対応するということです。