「妻を殺害後 娘の存在が怖くなった」 妻子殺害の元看護師の男が証言 自殺に偽装も 《新潟》
妻と娘を殺害したなどの罪に問われている男の裁判員裁判です。7日の被告人質問で娘を殺害した理由について「妻を殺害後、娘の顔が妻に見え娘の存在が怖くなった」などと証言しました。
新潟市南区の元看護師・渡辺健被告は2021年、妻と当時1歳だった娘の首をロープで絞め、殺害した罪などに問われています。
7日に行われた被告人質問。
(弁護人)
「きょうは何の日かわかりますか?」
(渡辺被告)
「妻と娘の命日です。本当に申し訳ないことをしたと思っています」
これまでの裁判で、検察側は2人を殺害した動機について「不倫相手との関係を続けるにあたり障害となる妻と娘を排除するためだった」と指摘。
7日の被告人質問で渡辺被告は、妻に離婚を切り出したものの強い口調で拒否され「クローゼットにしまっていたロープを持ち出し、後ろから妻の首を背負い投げのような形で2、3分絞めた」と証言しました。
さらに…
(渡辺被告)
「(まだ妻の)手も震えているように見えた。また2分前後、首を絞めた」
そして、娘を殺害した理由を問われると。
(渡辺被告)
「妻を殺すところを見ていたし、娘の顔が妻に見えてしまった。娘の存在が怖く思いました」
渡辺被告は、自殺にみせかけようと妻の遺体を階段に移動させ、ロープを手すりに結んだ上、妻のスマホから偽装した遺書を自分宛てに送信したことを明かしました。
妻と娘を殺害して11月7日で丸3年。
2人への思いを聞かれると。
(渡辺被告)
「苦しかったよね。いい夫、いい父親になれなくてごめんなさい」
判決は11月22日に言い渡されます。