【議論】柏崎刈羽原発 テロ対策施設の完成遅れ 住民から東電への批判が相次ぐ《新潟》
柏崎刈羽原発の7号機でテロ対策施設の完成が大幅に遅れることになったことについて立地地域の住民から東京電力への批判が相次ぎました。
東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機。
新たな規制基準で設置が義務付けられているテロ対策施設について設置期限がことし10月に迫る中、完成が4年後に遅れることが明らかになりました。
これについて、原発の安全性を地域住民が議論する「地域の会」では委員から東京電力への批判の声が相次ぎました。
住民
「東京電力がこれだけのプラントをつくっている中で、 間に合わないということは後出しじゃんけんじゃないかと いうくらい非常にお粗末な企業だなという印象を受けます」
住民
「住民の安全を最優先にすると常におっしゃっておられるのですが、特重(テロ対策施設)なしで運転することは安全を最優先に考えるというのは矛盾しているんじゃないか」
柏崎刈羽原発 稲垣武之所長
「基本的には特重設がなくてもSA設備(重大事故等対処設備)を使うことで重大事故は防止できるという考えのもとで議論を進めさせていただいている」
テロ対策施設は設置期限を過ぎると仮に運転していても停止しなければなりませんが、東京電力はあくまで7号機の再稼働を目指す考えです。