【能登半島地震】正月気分が一転 各地で何が ドキュメント発生当日 地震、津波、液状化被害《新潟》
身を寄せ合う参拝客
初詣客でにぎわう神社。
緊急地震速報が鳴り響き、強い揺れが襲います。
身を寄せ合う初詣客の姿が。
参拝客
「こわいこわい」
手水舎の水があふれる
新潟市中央区の神社では、地震の揺れで手水舎の水があふれます。
参拝客
「すごい、揺れている」
リポート
「かなり強い揺れが起きています」
電柱が大きく揺れ、住宅街には悲鳴が響いていました。2024年の1月1日。新年早々、大きな地震が県内を襲いました。長岡市では震度6弱、また新潟市中央区や上越市など広い範囲で震度5強を観測。
地震のすぐ後には…。
「あそこ、あそこでしょ、来てる、来てる、来てる」
「なんか渦巻いているね、乗り越えてきたらやばい」
海が渦を巻く
津波警報が発表されました。糸魚川市では海が渦を巻く様子。そして川では。
川にも津波が
「お、これそうだ津波だ、津波だよ、やばい、やばい、いやこれ逃げた方がいい!」
海から押し寄せる津波とみられる波。住民は慌てて避難していました。
新潟市西区でも海水が川をさかのぼっていました。
「奥から大きいのが来ている」「来たな」
佐渡では30センチの津波を観測
佐渡市鷲崎では午後5時39分に30センチの津波を観測。漁港では、住民が高いところへ避難し、津波のような波を何度も目撃していました。
ホテルが避難所に
リポート
「こちらのホテルでは自主的に避難所として開設され近所の人が身を寄せています」
佐渡市のホテルは避難所として開放されました。
住民
「新潟地震の時に津波で家がやられたので慌てて逃げてきた」
「日が暮れると寒さも増してきましたから」
「なんていう正月でしょう」
津波からの避難ということで4階が避難所に設定された新潟市の高校。元日の夜、住民たちは不安な一夜を過ごしていました。
避難した住民
「家族で集まっている所でした」
「すごいタイミングで来たなって感じですが」
地震発生の瞬間、歩道が何度も盛り上がる
こちらは新潟市西区。地震発生の瞬間
「えーやばいええーー!」
歩道の地面が何度も盛り上がる瞬間が撮影されました。
液状化現象とみられる被害
リポート
「新潟西郵便局です。アスファルトの駐車場の部分が水たまりの状態になっています、奥に停めてあった部分は斜めにかたむいて前方、車の前の部分は水につかった状態です」
年賀状の配達などで大忙しの郵便局は液状化現象で地面が陥没。駐車場には泥水が湧き出ていました。
車を停めた人
「年賀状を出そうと思ってドアを開けようとしたんです。駐車場が陥没し始めたので、これはいったい何事なんだろうと水がわいてきたもので車から降りた」
断水…しかしスーパーは閉店
断水が続いている地域も。新潟市内のスーパーは水を買い求める人の姿が。しかし。店員が避難したため閉店していました。
男性
「今、水を買いにきた、水。水道管が破れた」
女性
「困ったな、水」
新幹線は停まる 揺れる掲示板
こちらはJR新潟駅の上越新幹線から撮影されました。
乗客
「うわーやばい」
構内の掲示板は上下に大きく揺れ壊れていました。
「地震です。地震です」
緊急停止した上越新幹線の車内では電気は消え、乗客は不安な時間を過ごしました。
上越新幹線、北陸新幹線とも一時、運転見合わせの状態に。
越後線も列車が停止
さらに、在来線でも。新潟市中央区ではJR越後線の車両が地震の影響により停止。JRの職員が近くの階段を使って車内にいた乗客を外へと誘導していました。
乗客
「すごい揺れて、風で揺れたのか地震で揺れたのかわからなくて一気に止まった感じだった」
「こわかったです。急な地震だったので」
国道が土砂崩れで通行止め
「新潟県上越市名立の上空にきています。こちらは海沿いに国道8号が通っていますが山から流入した土砂が道路を完全に覆いつくしています」
上越市茶屋ケ原では土砂崩れが発生。ここを通る国道8号は通行止めとなっています。(7日時点継続中)
県は新潟市や長岡市など14の市や町に災害救助法を適用すると発表。
再び大きな揺れが発生する可能性もあるとして倒壊しそうな建物などには近づかないよう呼びかけています。
花角知事
「震度6弱を確認した市町村を中心に大きな被害が発生している可能性があります。被災された方々の救助・救援をはじめ本災害による被害に対して全庁をあげて対応してください」
正月気分から一転。被災した住民は不安を募らせています。
「夕方ワイド新潟一番」2024年1月4日放送などより