「子ども難病ナビ」詐欺事件 IT企業元役員に懲役6年など求刑 判決は3月13日
「子ども難病ナビ」というサービスを運用しているように装い、大分県などから金をだまし取ったとされるIT企業の元役員2人の裁判が13日結審しました。
検察はそれぞれに対し、懲役6年と懲役3年を求刑しました。
詐欺などの罪に問われているのは経営破綻した臼杵市のIT企業「隼斗」の元会長・木許宣明被告51歳と元社長・毛利隼斗被告40歳です。
起訴状などによりますと、2人は「子供の難病に関する医療情報を提供する」という「子ども難病ナビ」というサービスを運用しているように装い、投資会社や県からあわせて4500万円をだまし取った罪などに問われています。
大分地裁で開かれた13日の裁判で検察側は「大きな社会的意義を有するかのような架空の事業を詐欺のツールとして用いたことは卑劣で、厳しい非難は免れない」などと指摘。
木許被告に懲役6年、毛利被告に懲役3年を求刑しました。
一方、それぞれの弁護側は情状酌量と執行猶予付きの判決を求めています。
裁判は13日で結審し、判決は3月13日に言い渡されます。