バス運転手の人手不足解消へ 佐伯市の離島「大入島」に自動運転車両 大分
バス運転手の人手不足の問題を解消しようと現在、大分県佐伯市の離島では運転手を必要としないコミュニティーバスの導入が検討されています。
9日から実証実験が行われるのを前に8日、関係者向けの試乗会が開かれました。
今回、自動運転車両の実証実験が行われることになったのは佐伯市にある人口500人ほどの離島、大入島です。
現在、佐伯市ではバス運転手の高齢化や将来的な人手不足への対策として自動運転車両の導入が検討されています。
こうした中、比較的交通量が少ない安全な環境で島の中を移動する需要があることから大入島が実証実験の場として選ばれました。
9日から始まる実験を前に8日、関係者向けの試乗会が開かれ参加者は乗り心地や安全性を確認していました。
ゴルフカートのような自動運転車両は道路に埋め込まれた機器から位置情報などを読み込み電力で走行します。
今回の実験は現在、運行されているコミュニティーバスの一部をこの自動運転車両に置き換えるかたちで行われ万一の場合に備え、運転手も同乗するということです。
◆佐伯市地域振興課安武遥香さん
「まずは島民の皆さんに是非乗って欲しいというのが1番」
「佐伯市の他の地域については大入島で上手くいったら他地域(への導入)の検討もそこから入っていく」
実験は2月5日まで行われる予定で、市は2027年度をめどに島での完全な自動運転の実現を目指しています。