■台風解説■
気象予報士　鈴木智恵

台風 経路台風10号は先週の木曜日に発生して以降、暖かい海水温の所を選ぶように西に西に進路をとり、29日午前8時ごろ、九州の鹿児島県に上陸しました。

この後の進路予想です。
この後、向きを東に変えるため、さらにスピードが落ちそうです。また、台風を押し流す上空の風が弱く、四国のあたりでは、南寄りに進む可能性もあり、夏台風特有の、迷走する可能性も出てきました。

問題はこの先。日曜日の時点で、早ければ東海あたりに進む予想ですが、その後、予報円がかなり大きく、 進路の方向も、移動速度も定まっていません。県内に近づくころには暴風域はなさそうですが伊那谷や諏訪、松本など、南北に開けたところでは、非常に強い風が吹くおそれがあり油断できません。

そして、今回の台風は、中心より北から東に活発は雨雲があるため、台風が近づく前から大雨となり、週明けにかけて影響が長引く可能性も。

予想降水量は
9月のひと月分の大雨がわずか数日で降ってしまう恐れも。この後も最新の台風情報をこまめに確認しながら、ある程度、余裕をもって台風への対策を進めていきましょう。