【台風10号】9月2日から3日にかけて福島県内に接近か 梨農家も台風への備え
日本列島を縦断するおそれがあるとされている台風10号。29日、九州に上陸し、記録的な大雨をもたらすなど、猛威を振るっています。
進路次第では、9月2日から3日にかけて、県内に近づくとあって、梨農家も台風への備えを進めています。
すでに九州に記録的な大雨をもたらしている台風10号。その進路次第ではありますが、県内には、9月2日から3日にかけて、もっとも近づくとみられています。
この台風10号の接近に郡山市の梨農家は不安を募らせています。
■上の山彩果園 阿部智輝さん
「ここで(梨が)落とされてしまうと、一年の努力が無駄になってしまうので非常に心配しているところです。できればもう少し木にならしておきたい時期ではありますが…」
取材したのは、郡山市の果樹園です。園では、台風に備え、梨の「幸水」をいつもよりも1週間ほど早く収穫していました。
■上の山彩果園 阿部智輝さん
「これからさらに実が大きくなる豊水の収穫に入っていきますので風による落果が心配されます」
これから収穫期を迎える、もうひとつの主力品種「豊水」は、実が大きく重いため、風に弱く、特に、強風の影響を受けやすいといいます。
■上の山彩果園 阿部智輝さん
「風で揺れないように、竹の支柱を立てて、揺れを抑える目的でつけます」
木を支える柱を立てて、実が落ちないようにしていました。先日の台風7号では、実の落果物など、ほとんど被害がなかったと言いますが、実が成熟した今の時期の台風は、農家にとっては厄介だと言います。
■上の山彩果園 阿部智輝さん
「来るのは仕方がないかもしれないですが、できるだけ被害が最小限に抑えられることを願っています」