農業用ハウス内の気温上昇を抑える効果期待 ドローンでハウスの屋根に塗料をまいて日光約30%遮る 県「使える技術はどんどん活用して…」
夏の暑さや強い日差しから農業用ハウスで作られる農作物を守ろうと、長野市で18日、ドローンを使った対策の実演会が開かれました。
長野市穂保で開かれた実演会には、県や市の職員など関係者およそ10人が参加しました。
湯本翔太記者
「トマトを栽培しているこちらのビニールハウス。トマトの栽培には30度以下が適切だということですが、現在の気温は38度を超えています」
ここ数年、猛暑の影響でハウス内の気温が上がり、農作物が育ちにくく、変色してしまうことが問題となっていました。
そこで手軽にできる対策として活用を検討しているのがドローンです。
空から、ハウスの屋根に塗料をまくことで日光をおよそ30%遮り、ハウス内の温度上昇を抑える効果が期待されています。
18日は4つある農業用ハウスのうち2つに塗料が散布され、県などは今後、どのくらいの効果があるか検証する考えです。
県農業農村振興課堀内千秋 課長補佐
「酷暑対策、高温対策こういったものについては農業全体の課題となっているので、積極的に使える技術はどんどん活用しながら取り組んでいきたいなと思っています」