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2日続けて顔にけが 専門家に聞く なぜクマはヒトの頭部を狙うのか? 鉢合わせした時に大事な事とは…

2024年7月24日 20:23
2日続けて顔にけが 専門家に聞く なぜクマはヒトの頭部を狙うのか? 鉢合わせした時に大事な事とは…

2日続けて、クマが人の顔を攻撃するという被害が出てしまいました。

こちらは秋田県でクマに襲われ、顔を大けがした人のCT画像です。額から顎にかけて重大なけがだったことが分かります。

専門家によりますと、クマによるけがは、7~8割が頭部だそうです。では、なぜクマは、顔・頭部を狙うのでしょうか?

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「(クマ同士で争う時)口を編み込んで窒息死させるのがクマ同士の基本形なんですね。顔をかむことがクマ同士ではよく見られます。その影響で、人間側も顔をかまれるということが起こるわけですね。その時、頭を抱え込む、かき込んで顔をかむっていうことがありますので、先に爪が入るものですから、人間が頭部をやられるという形になりやすい」

被害に遭わないためには、クマに遭遇しない対策を取ることです。

山に入る際は、クマに人がいることを知らせるために、こうしたクマ鈴や笛を鳴らすことが有効だといいます。

ただ、こうした対策を行っても鉢合わせてしまった場合、どのような行動を取ればいいのでしょうか?

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 所長
「成獣のクマの場合、一撃目の打撃が非常に大きいものですから私は一撃目をかわせとずっと言ってきている。なりふり構わず伏せる、伏せながら、頭を守り首を守りながら、そのままずっと地面に伏せることによって、脳挫傷とかそういうのを防ぐために、頭を守るのが非常に大事でして」

成獣の場合は頭部を手で覆い、身を伏せて、一撃が致命傷にならないように伏せることが大切だということでした。

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