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“越県合併”から20年 岐阜県に編入された旧山口村は今… 合併時の約束「長野県と岐阜県の架け橋になると…やっとそれがかなうかな」

2025年2月13日 19:58
“越県合併”から20年 岐阜県に編入された旧山口村は今… 合併時の約束「長野県と岐阜県の架け橋になると…やっとそれがかなうかな」

ちょうど20年前の13日、長野県の村としての歴史に幕を閉じ、岐阜県中津川市に編入された旧木曽郡山口村。合併して20年が経つ旧山口村の今を訪ねました。

木曽路の南の玄関口、岐阜県中津川市の「馬籠宿」。13日朝、石畳に積もった雪が風情ある街の趣をより一層際立たせていました。ここはかつての木曽郡山口村。2005年に長野県を離れ、岐阜県中津川市に編入されました。平成の大合併で全国で唯一、“越県合併”した村です。

合併当時、村の人口はおよそ1900人。長野県民といえども、買い物や通勤などの生活圏はもともと中津川市との結びつきが強く病院、駅、学校など、中津川市の方が身近にある土地柄でした。当時、村民の6割が合併に賛成の意向を示したといいます。

あれから、きょうで20年。

旧山口村の村民は…。

旧山口村民は
「別に変わらんね。当時は観光協会長をやっていたから大変でしたけど」

Q.いまだに信州の馬籠というイメージもあるが。
「そうだと思いますよ。誰でも」

旧山口村民は
「(子どもが)高校に進学していくうえで、選択肢が増えたということで感謝しています。どちらにも感謝しています。長野県にも岐阜県側にも。私はほぼ長野県で育っていますので」

その馬籠宿には今、日本の原風景を求めて、多くの外国人観光客が訪れています。

馬籠宿と木曽郡南木曽町にある妻籠宿の間の旧中山道を歩くルートが海外のガイドブックで紹介され、合併当時、年間41万人だった馬籠宿の観光客もコロナ禍前の2019年には65万人に増加。観光協会では、今年4月に予定されている新たなビジターセンターの開設に向けて準備を進めています。

馬籠観光協会 大脇和人会長
「長野県の南の入り口になると思うので、合併時に約束したように、長野県と岐阜県の架け橋になると約束してこちらへ来たので、やっとそれがかなうかなと思います。両方から木曽を何とか一緒に盛り上げていけたらと思っています」

中津川市では今後、リニア新幹線の岐阜県駅も開業予定で馬籠を起点にした周遊観光の広がりが期待されています。

最終更新日:2025年2月13日 20:18
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