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【からだWEEK】「歩く」正しい姿勢で習慣化を 転倒リスクを減らす歩き方とは…

2024年11月7日 20:19
【からだWEEK】「歩く」正しい姿勢で習慣化を 転倒リスクを減らす歩き方とは…

今週は日テレ系列の「カラダWEEK」!“好きなことで、カラダにいいこと。”をテーマに、皆さんがより健康になれるキッカケをつくります。

連日「歩く」取り組みをお伝えしています。私たちは1日8000歩を目安に歩くのが目標と言われますが、達成してる人ってどれくらいいると思いますか?

2022年度の年齢別の平均ですが、・1日8000歩を達成しているのは、30代の男性のみ。

20代~64歳以下でみると、男性は約62%、女性は74%の人が達成できていないんです。

この状況を受けて、県では「将来転ばないように正しい姿勢で歩く」習慣を身に着けてもらおうと、取り組んでいます。

大日本法令印刷 中島良久さん
「一日1万から1万2000歩ぐ らいがだいたい平均ですね。この川のほとりを歩いてくるの がやっぱり朝ちょっとねすがすがしい気持ちになって仕事やるぞ、っていう気分には なりますけど」

職場までの片道1.5kmを毎日20分ほどかけて歩く中島良久さん。

平日はあまり体を動かさないといいますが、出勤時に歩くのには訳があります。

勤務先は長野市内の印刷関連会社。

中島さんに見せてもらったのは、スマートフォンのアプリ画面です。

ここまで歩いてきた距離や歩数が記録されていました。

実はこれ、県が行っている信州ウォーキング大賞という企画。事業所ごとに3人でチームを組み平均歩数を競うというもの。

2018年から始まった企画は年々参加者が増え、今年は328の事業所から、9400人ほどが競っています。

中島さんが勤める大日本法令印刷グループは去年、10チーム以上が参加する 事業所部門で3位に輝きました。

「一人でやるとどうしてもさぼっちゃったりする場面もあったりするんですけど仲間がいると思うときょう、歩こうかななんて思った りとか仲間の歩数とかも見れますので確認しながら楽しんでいます」

アプリでは、事業所チームごとの他、ライバルたちの歩数もランキングで見ることができます。

「(仲間に)負けたくはないです ね。チームの中では一番です」

この女性も数年前から徒歩通勤。体に変化があったといいます。

女性
「あんまり疲れることもないし歩くこともそんなに苦にはなっ てなくて。習慣化されているので例えば休暇を取った日でも一日5000歩ぐらい歩こうか なっていう感じにもなるのでやっぱり習慣化は大事かなとい う感じはしますね」

互いに切磋琢磨するのが楽しみのひとつでもあるウォーキング大賞。企画したきっかけは何だったのでしょう?。

県福祉健康増進部 田上真理子課長
「車を使う機会が長野県の人は多 いのか(歩数)目標がどの世代 でも下回っている状態です。歩くことは多くの人々が日常的 に行っていることですので、県 としても誰でも取り組みやすい 運動の一つとして推奨していま す」

しかし、ただ歩けばいいというわけではありません。

木下キャスター
「こちらでは歩行ケア体験会が行われています。一人ひとりに センサーを取り付け歩くことで歩くときのバランス癖などを見 ているということです」

松本市で行われた歩行ケア体験会では腰と背中にセンサーをつけ、左右、上下、さらに回転などの動きを見ます。このデータで、将来「転倒」するリスクがないかどうかが診断できるとのこと。

私もセンサーを着けて歩いてみました。結果は……

「100が一番ハイリスクですが、0が一番安心な方ということで 非常に安定して歩けている」

しかし、歩行の「癖」を示す6つの指標を見てみると、左右のふらつきの少なさが偏差値よりもやや低い=つまり「横にふらつきがち」という結果が。

木下キャスター
「横の動きが大きいということな ので今後インナーマッスルを鍛 えていきたいなと思います。ただ転倒リスクは今の所ゼロと いうことでこれをキープしてい きたいなと思います」

参加者(30代)
「もっと悪いと思っていた(転倒リスクが)やや安心なの で、やや安心です。(歩く習慣は)そこまでないの で歩くようにしたいです」
参加者(30代)
「(姿勢は)意識してはいるんで すけど、なかなか疲れてくると 背中が曲がってきたりするので、 長く歩けるようにいい姿勢で歩 きたいと思います。」

体験会場では、歩き方を改善するための体操も実践していました。

転倒しにくい歩き方を鍛えるには、少し手のひらを前にむけ、肩の力を抜き、足踏み。これを1日1分続けると歩行姿勢が身についてきます。

こうした歩行ケア体操を3か月続けた佐久市の小学校では、擦り傷や骨折・捻挫で保健室を利用した人数が前年の同じ月と比べて、大きく減ったというデータが。

正しく歩くことは子供たちのけがのリスクも減らしてくれます。

歩行ケア協会 野澤英隆さん
「年配の方だけでなくて子供の頃 から歩くというのは一番基本的 な移動する方法なので、体の使 い方を改めていくところで歩き 方に興味を持って健康づくりに 生かしていただけると嬉しいで す」

日常の中で無意識に行っている身近な運動「歩行」。少し意識を変えることで、将来のけがを減らすなど、より良い生活にもつながっていきます。

最終更新日:2024年11月7日 21:31
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