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OMF=セイジ・オザワ松本フェスティバル 小澤征爾さん1日が誕生日 感謝込め演奏を披露「小澤征爾の日」

2024年9月2日 21:23
OMF=セイジ・オザワ松本フェスティバル 小澤征爾さん1日が誕生日 感謝込め演奏を披露「小澤征爾の日」

2月に亡くなった世界的指揮者、小澤征爾さんの誕生日である1日、小澤さんに感謝するイベントが初めて開かれました。松本市で開催中のOMF=セイジ・オザワ松本フェスティバルの一環で、演奏や歌声を通して小澤さんに思いを寄せました。

市内の中学生などで編成されるフェスティバルバンドの演奏で始まったイベント。2月に亡くなったOMF=セイジ・オザワ松本フェスティバルの総監督、小澤征爾さんが築き上げてきた音楽文化を継承しようと、誕生日の9月1日を「小澤征爾の日」とし、初めて開かれました。

市民合唱団や児童合唱団、およそ300人が歌声を響かせました。また、小澤さんが若手音楽家の育成のために立ち上げた音楽塾オーケストラがベートーベンの交響曲第7番を演奏。最後は唱歌「故郷」を全員で歌い、締めくくりました。

参加者は
「小澤さんがそこにいてくださるのを感じながら歌うことができて幸せでした。小澤征爾さんのおかげでイベントに参加できたんだなということを考えながら、その思いが届いたらいいな」

訪れた人は
「やっぱり『大地讃頌』私たちの年代なので久しぶりに聴いてちょっとうるっとしちゃいました。すごく良かったです」
「感動しました。」

終演後にはおよそ280発の花火が打ち上げられ、小澤さんへの感謝の気持ちを届けました。

※教育プログラム
ベートーベン交響曲第7番 イ長調 作品 92 第1楽章

小澤征爾さんの思いを受け継ぎ、2日は同じ会場で「子どものための音楽会」が開かれました。県内の小学6年生を招待するもので、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」が始まった当初から毎年開かれています。演奏したのはおよそ50人の若手演奏家でつくる「小澤征爾音楽塾オーケストラ」。小澤征爾さんのアシスタントを務めたこともあるカール・セント=クレアさんがタクトを振り、ベートーベンの交響曲第7番などを披露しました。

楽器紹介では馴染みのある曲で会場を盛り上げ、およそ1500人の児童がプロの音色を楽しみました。

児童は
「心に響く演奏が聴けて良かったです」
「印象に残っているのはティンパニで、音とか変わっていてすごいなと思いました」

「子どものための音楽会」は4日まで伊那市と松本市で開かれ、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」を締めくくります。

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