ドローンで樹木の種類判別 森林育成など林業ビジネス活用に期待 岩手
ドローンを使った新たな取り組みです。ドローンで撮影した映像で木の種類を判別し、森林の育成や伐採の計画につなげようとする取り組みが始まっています。
葉が黄色や赤に染まった葛巻町江刈の森です。飛び立った一機のドローン。紅葉が美しい広葉樹の上を飛行します。その目的は…
ドローンピーク 中村淑子さん
「落葉する順序とかで樹種を判別する、いろいろなデータをとろうとして月1回は空撮しています」
岩手県滝沢市でドローン事業を行う企業『ドローンピーク』は、東京理科大学の広葉樹研究の一環で、去年から定期的に葛巻町のこの森でドローンを飛ばしています。
ドローンピーク 中村淑子さん
「自動航行プログラムが入っていて、毎回同じように飛んでくれる。地図の上でこの領域を飛ぶというプラン」
この森にはナラやシナノキ、トチノキなどの広葉樹があり、何度もドローンで飛行し、データを集め、それをAIに学習させます。
ドローンピーク 中村淑子さん
「国産の広葉樹というのが需要が高まってきているが、どこに何がどれくらい生えているのかが分からない状態。管理しようがないし、それを生かせないのが問題」
住宅の内装などに使う木材として需要が高まっている広葉樹。ドローンを飛ばすことで、正確に木の種類を把握できれば適切な伐採や森林の育成につながります。
ドローンピーク 中村淑子さん
「100メートルくらいの高度で撮っていくからこそ分かる情報がたくさんある。(ドローンは)航空レーザーとか衛生画像では分からない詳細なデータを撮ることができるツールだと思う」
岩手県は広葉樹が広がる森が多く、正確で効率的に森林の状況を把握することは、林業の分野で大きなチャンスを生みそうです。