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山林火災、一部地域避難指示解除で安堵も…多くの人は避難続く「良かったなと思う反面、複雑」岩手・大船渡市

2025年3月7日 18:55
山林火災、一部地域避難指示解除で安堵も…多くの人は避難続く「良かったなと思う反面、複雑」岩手・大船渡市
平成以降、国内最大規模となる岩手県大船渡市の山林火災は、発生10日目の3月7日、赤崎町の一部地域で避難指示が解除されました。
解除はまだ一部だけですが、久しぶりに自宅に戻った住民は安堵の表情を浮かべていました。

避難所のアナウンス
「一部地域で避難指示を解除します」

避難指示が解除されたのは、大船渡市赤崎町の「森っこ」「山口」「生形」「大洞」「後ノ入」「宿」の6地区で、957人が対象です。

自宅に戻る人は、早速、1週間ほど過ごした避難所の荷物を片付けました。

避難解除地域の住人
「お菓子とか洗濯物、着替えとか。」

渡辺大世 記者
「午前10時です。先ほど防災無線で規制が解除されました。規制解除エリアに入っていきます」

住民が安心したのは、まず、自宅が無事だったこと。

赤崎町の住民
「燃えてしまえばまた建てることはできないからね、残っててよかったです。短いような長いような、夜は全然寝れなかったね」

こちらの男性は、避難所ではできなかったことがあると言います。

自宅に戻った住民
「風呂に入って避難所にいるとかぜをひいたり、かぜをひくとみんなにうつしてしまったりして風呂に入れなかった。きょうはゆっくり風呂に入って寝ます」

一方で、多くの人はまだ避難生活が続きます。

避難を続ける人
「良かったなと思う反面、まだ避難しなきゃいけないんだなという感情。複雑です。」

山林火災の焼失面積は約2900ヘクタールで、延焼は拡大していません。

こちらは、6日夜の消火活動の映像です。
焼け焦げた木から白煙が上がり、水をかける消防隊員。
こうした懸命な消火活動が続けられています。

避難指示が解除された地区にある東朋中学校と赤崎小学校は、休校が続いていましたが、来週10日(月)の再開に向け準備を進めています。

3年生担任・菊池奏江教諭
「家を失くしてしまった子どももいるので、ケアをしていきたい。卒業式はみんな笑顔で卒業できるように準備していきたい」
最終更新日:2025年3月7日 19:08
テレビ岩手のニュース